2010年3月3日水曜日

Global MBA的: トヨタバッシングとトヨタの対応(その時ライバル企業はどう考えているのか?)

3/3/2010(Wed) Global MBA@ThunderbirdMBAを活かせ

先に申し上げておりますが、私はトヨタ側に立って以下のコメントをしているわけではありません。客観的な立場で書いているつもりです。トヨタの関係者でもありません。

とにかく、最近はトヨタバッシングがひどいですよね。Yahooの書き込みなどにもこれはちょっと異常だとか、米国の自動車会社が国有化されたから米国が意図的にやっているだとか、、、まぁ、米国に対する批判的なことばかり書いてあります。しかし、お客様に不安を与えてしまったことには変わりありませんよね。それは、事実として、最善の努力を尽くしてトヨタはお客様と向き合っていかなくてはなりません。例え、トヨタに非があることでなかったとしても、誠意を見せてスピードが伴った調査をし、情報開示をしていく必要があります。リコール続きで何でもリコールしろ、という悪いスパイラルに入らなければいいのですが、お客様に対して誠意を持って対応することはとても素晴らしいと思います。一方、コストという面で考えるととんでもない額になってくることは間違いないでしょう。しかし、今、この大問題を(語弊がありますが)むしろチャンスと捉えて、できる限り会社の「膿」を出し切るべきなのです。

一方、他の米国やその他の国の自動車会社は今のトヨタが受けている仕打ちというか、処分を笑って見ていると思いますか?シェアを奪い返せると考えていたりしているのでしょうか?そうした企業はきっとこれから同じ立場に合うと思います。利益重視というのは企業として素晴らしいことですが、それ以前にお客様重視・安全重視が最も重要ですよね。品質に関してはトップを走っていたトヨタです。それと同レベルの品質、もしくはそれ以上の品質を他国の自動車会社にあったかどうか、もしくは、今でもあるかどうかと聞かれると私はきっと無いと思います。つまり、同様な問題は他社でもきっと発生するわけで、たまたま、今回がトヨタ社だったわけなのです。そう、考えると、今の自体を笑ってみすごすのではなく、自分達の会社ではどうなのか、、と徹底的に公になる前に、、、指摘される前に調査するべきではないでしょうか。いい例に(それが理由か分かりませんが)、他の日本の自動車企業でも、トヨタ社の問題が公になってから、リコールを発表したりしています。

参考記事:
急加速の原因究明に全力=元運輸長官起用し品質管理強化-米上院公聴会でトヨタ表明

ポイント:
問題は指摘されたり、公になる前に自ら「膿」をださないと、(今回のトヨタ社のように)酷いバッシングを受けてしまいます。特にこうした大きな問題の場合は、トップ自らがリーダーシップを全面的に発揮し(つまり、他の役員や従業員に任せっきりにしない)、スピードの伴った対応をすることがとても重要です。豊田社長、引き続き頑張って下さいね!応援しています。




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