2010年9月9日木曜日

Global MBA的: 日本の国際競争力が向上(でも、私は素直に喜べません)

9/9/2010 (Thurs) Global MBA@ThunderbirdMBAを活かせ

久しぶりにちょっと嬉しいニュースを見つけました。(疑わしくもありますけどね)国際競争力で米国が4位に後退、日本は6位に浮上』と世界経済フォーラム(WEF)が9日発表した2010/11年版「世界競争力リポート」で発表されたそうです。でも、正直私はこの結果にあまり喜びすぎないほうがいいと思います。明らかに日本やアメリカは国際競争力が落ちてきていることはおそらく多くのビジネスマン・ウーマンが感じていることだと思います。今回たまたま、日本は8位から6位へと順位をあげたかもしれませんが、それはきっと日本が改善したのではなく、他の上位の国も下がったからだと考えた方が良いのではないでしょうか。私が心配しているのは、今まで発展途上国や新興国と呼ばれてきた国々が著しい発展を遂げてきていて、ビジネスでは彼らに負けてしまっていることもよくありますよね。官民が連携して商売をとりにいったりすることも最近はよくある話ですが、日本は技術力があっても交渉力が弱いのか、それとも、国際競争力が弱いからなのか、負けているケースが多いとニュースを見ていて感じます。だから、日本の国際競争力は向上していると、安易に考えては危険すぎます!!その裏にどういった要因や因果関係があるのかをしっかりと見極める必要があります。私は今の日本の企業文化はまだまだグローバルに対応できているとは到底思えません。日本の技術はやはり素晴らしいですが、それをグローバルへ展開していけるだけの強いグローバルリーダーシップ力を持っている企業や人はまだ多くないと思います。英語ができる・できないだけでなく、各国でグローバルなビジネスを展開するにあたって、其の国々のことをよく理解し、文化をしり、人を知り、そして言語を理解する必要がありますが、その辺まだ弱いと思います。韓国のLGだったかサムソンは駐在する前にある一定期間その国に住まわせて溶け込ませることを経験させるとか。(多くの)日本企業は効率のことしか考えていないようで、、、きっと多くの企業は現地に到着した数日後、もしくは翌日から既に仕事が始まるのではないでしょうか。企業の短期的な損得だけで考えればそうなってしまうのかもしれませんが、やはり中長期的に見る必要がありますよね。その国や人のことをしっかりと理解し、プライベートでも生活基盤をシッカリと構築することがまずは大事です。色々な意味で現地・現場を知る必要があるのに、どうしても即仕事となってしまうところはちょっと効率を重視し過ぎて失敗してしまったところではないでしょうかね。

時折上司に言うのですが、仕事をキツクされるのは仕方ないことだとは思うけれど、「ある程度心に余裕や隙間は持たせたい」と。仕事が忙しいのは大歓迎ですが、常に150%の許容レベルで仕事を求められると滅入っちゃいますよね。勿論、100%を求めるのではなく、少し+@を求めるのは分かりますが、それでも、加減を見るべきですよね。それじゃないと、心のストレスや病になってしまいます。効率や過剰な結果を求めすぎるとこういった結果を招いてしまうこともあります。
日本の競争力もそういった「効率重視」の面がちょっと強すぎるような気がします。本来もうちょっと違うところに力を入れていく必要があるんじゃないかなぁと私は思います。コストカットコストカットというのは分かりますし当然必須ですが、それ以上に、発想力や可能性に挑戦する心など、未来志向がこれからは求められるのではないでしょうか。Googleなんかは週に一定時間、業務外のことを考える時間が設けられるといいますよね。それって、素晴らしいことだと思いますョ。今の日本企業でそういった自分の業務以外のことを考えることを推奨する企業や組織がどれだけいるでしょうか?

そう考えてみると日本の国際競争力って、、、今のまま続くときっと高い座を維持することはできないと私は考えています。あなたはどう考えますか

ロイター通信より
2010年 09月 9日 16:27 JST
記事URL:
http://jp.reuters.com/article/mostViewedNews/idJPJAPAN-17161320100909



Blog: http://tojodojo.blogspot.com
ML: http://www.mag2.com/m/0000277695.html
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