2008年7月1日火曜日

MBA留学の真ん中でインターンシップをやる理由とは

Global MBA @ Thunderbird (サンダーバード MBA

5月上旬でMBA留学も半分が終了しました。嬉しいことにこちらの夏季休暇は4ヶ月程もあります。社会人でありながらこれほど休みを貰えて良いのでしょうか、と思うくらいです。私の場合、選択肢は幾つかありました。

・社会人としてはもう二度とない4ヶ月間の夏季休暇を満喫する
・夏期コース(サンダーバードは夏も通常に授業をやっています)
・日本に帰って、その間仕事をする
・アメリカのグループ会社にてインターンシップをする

夏期コースを受けることは最初から最後の選択肢でした。アリゾナの40度以上の夏を経験したくなかったからです。日本に帰るのもあまり意識していませんでした。折角アメリカにきたのだから、アメリカでこの時間を有意義に使いたかったからです。残るは(夏季休暇を)満喫するか、インターンシップをするかです。かなり悩みましたが、私はインターンシップを選びました。(旅行はまた他に機会を作って行きます)

私が私の勤務する会社の米国グループ会社にてインターンシップをしようと思った最初のきっかけは、幾つかありますが(1)アメリカにいながら、アメリカのグループ会社についてよく理解できていなかったからです。会社について、オペレーションについて、財務状況等何も把握していませんでした。折角アメリカにいるのだから、この時間を使って勉強してみるというのも悪くないな、ということ、もう1つは、(2)MBAで学んだことを活かしてみようと思ったことです。

(1)については、日々仕事をしながら吸収していっていますが、(2)について色々と考えるようになりました。そして、あることに気づいたのです。それは同級生のKozueともチャットしているときに話しましたが、インターンシップをやることのメリットは(1)も当然重要ですが、(2)が最も重要だということです。「MBAが会社で通用するか??」あなたは通用すると思いますか?私は通用してほしいと思っています。しかし、ただ大学で学んでいるだけでは、難しい場合もあります。MBAで学ぶ経営理論や○○術などはかなり高度のものもあり、本来であれば活用できるはずですよね?!しかし、その学んでいることの本質部分を理解しなくては、実務では活かすことができません。インターンシップが1ヶ月終了して気づいたことは、インターンシップをやることで、MBAで学ぶことがそのまま実務で活かせない場合が殆どだということ。経営理論だけでは、駄目なんです。学んできたMBAを実務で活かすには「現場、現物、現実」主義と当社では言っていますが、これをよく理解する必要があります。何が今求められているのか、誰が何に困っているのかという根本まで考え、それから、学んだ経営理論の本質部分のところまで戻ります。ケーススタディをそのままアプライすることもしないほうがいいです。ケーススタディから学ぶことができた本質的な部分をしっかりと覚えていれば、上手く活かすことができるはずです。

このインターンシップでこれに気づいて良かったです。

インターンシップは、現実(実務)と大学で学ぶ経営理論の間に生じるギャップを埋めてくれるものだということが理解でき、大きな収穫だと思います。これで来年卒業後は、このギャップが何かということを常に意識しながら、大学で学んだどの部分をどうやって実務にアプライしていくか正しい選択ができていけることでしょう。

独り言:
インターンシップをやる際は、必ず以下を実行してみましょう:

・目標を持つこと(単にインターンシップをやるだけでは駄目です。何故ここの会社でやるのか?何故この仕事のインターンシップがやりたいのか?そして、将来自分はどうなりたいのか、このインターンシップがどうかえるのか?をインターンシップ前から意識しておくと、実際に始めると自分の中での行動が違ってくるはずです)
・上でも書きましたが、経営理論と実務の間のギャップが理解できるようになりましょう。
・幅広く関係を作ること(自分にとってメリットになる、ならないは意識せず、幅広くネットワークを作っていきましょう。世の中、そんなに広くはありません。同じ業種や同じ地域であれば、知人と繋がっている人はたくさんいます。将来自分の助けになってくれる人がきっといることでしょう)
・1つ1つの出会いを大事にしましょう。
・礼状をしっかり書きましょう(私はIT企業にいながら、直筆で手紙を書くことが大好きです。Emailも便利だとは思いますが、手紙を書くことでより想いが伝わると感じるからです。同時に、手紙を書く人って最近は少なくなってきたのではないでしょうか。印象を残す、差別化をするとう意味でもインターンシップが終わったらしっかりと礼状を書き、その会社で就職をしたい場合は、強い印象を残すこともできると思います。特に私費で就職活動をされる方は尚更だと思います)

有意義なインターンシップを送って下さいね!(遊びすぎ、飲みすぎには気をつけて)

・Why Internship?
・Why this company?
・What is my goal?
・Which part of my MBA study can be applied to this work?
・Why why why why why....?
・How how how how how...?

Not "Just do it", but "just think it" during the Internship.
What we learn at MBA is not directly applicable in real-world business.

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