2009年3月21日土曜日

プロジェクト崩壊?!(その2)

3/20/09(Fri) Global MBA@Thunderbird (サンダーバード MBA)

前回に続いてプロジェクト崩壊についてお話します。簡単におさらいしますと、私がとっているBusiness Consulting Toolのプロジェクトでやっている顧客とのプロジェクトでこれ以上進めても双方にとってメリットがなく、逆に悪影響を及ぼす可能性もあるので、教授に相談した結果、プロジェクトから撤退(Walk Away)することが決まった次第です。

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さて、前回はクライアント側の課題について説明しました。実際にはもう少しドロドロとした問題が幾つかあるのですが、今回は、我々の問題について話したいと思います。今週チームと教授で話をした際に、教授からは私たちの課題(改善すべき点)を1つつ(一人ずつ)挙げられました1つ目は、威圧的な態度というか、挑戦しているような態度を認識し、やめること。一人の学生がこれをやっていたのですが、彼にとってはごく普通のようなのです。異文化の違いなのか、そのような特徴は彼の国では普通のようでした。ま、でも、ここはアメリカ。相手もアメリカ人。そのような態度では、クライアントもハッピーにはなれませんよね。2つ目は、は話しすぎ…。コンサルに限らずクライアントと会話する際は、7割位聞いて、3割位話すだけで十分だと私は思っていますが、彼の場合は、その真逆でした。その結果、クライアントとのもそうですが、内部のミーティングも上手く時間配分ができていなかったのが反省点オ1つです。私は全体のスケジュールの責任者でもあったので、ここは、管理できなかったのがとても悔しいです。3つ目は、理論を適用しすぎているところ。ちょっと矛盾するようなことを言うかもしれませんが、私たちはMBAに来てビジネスに通用する理論だったり、問題解決能力だったり、知識を学びにきていますよね?しかし、教科書に書いてある理論ばかりを当てはめようとすると、時折、それは自己満足的なものになってしまったり、クライアントが望んでいるものからずれてくることもあります。「教科書には・・・」「授業では・・・」という人がこのプロジェクトに限らず他のプロジェクトでも沢山いましたが、何でも官でも理論や教科書が正しいわけではありません。MBAで学んできたことに加えて、クライアントの事情、トレンド、一般常識、倫理など、色々な要素を同時に検討した上で、クライアントに対して助言します。4つ目は、感情を抑えること。爆発寸前の仲間もいました。


と、色々と書きましたが、1つ目と2つ目以外はクライアントに対してはそれほど大きな問題ではなかったと思います。問題はこの(失敗ではなく)Walk-away Projectから何が学べるかです。明らかにクライアント側の方に大きな問題があったのですが、総合的に学んだことが幾つかあるので、簡単に纏めてみました:
  • 議事メモは必ず残してクライアントとも共有する。特に合意事項はしっかりと書面でも残しておくこと。当然のようですが、小さなプロジェクトの場合、怠ってしまう傾向があります。議事メモは次回の打ち合わせの冒頭で、前回<お互い>に合意した部分だけでもよいので、おさらいの為、話を挙げてみましょう。
  • クライアント側の組織について理解する努力を怠らない。私たちの場合、教授からこの情報の詳細は得られていなかったのですが、先に理解していたら、もう少しアプローチ方法が違っていたのかもしれません。
  • チームをよく理解すること。発言しやすい雰囲気を作ることは重要ですが、間違いや良くない点をしっかりと指摘できるような雰囲気作りも重要です。特にMBA生の場合(偏見かな?)かなり自信過剰な人が多い(傾向がある)ので、なかなか間違いを認めたくない人もいます。
  • プロジェクトスケジュールは最初にしっかりと作ってクライアントとも共有すること。相手に様々な課題があったものの、相手は私たちのプロフェッショナリズムを信用していませんでした。それゆえ、この期間内に私たちが申し上げて作業を通じて、クライアントが求めていることが達成できるとは信じてもらえていませんでした。それには、全体スケジュールを提示して、私たちがプロジェクト全体を理解して、どのように進めていくかもしっかりと考えているという「姿勢」を伝えるべきだったと思います。
  • 先に進める能力:当然ですがチームメンバーはそれぞれ色々な考え方を持っています。それを私たちは内部ミーティングでぶつけ合います。それ自体は良いのですが、ぶつけ合いの打ち合わせだけになってしまい、建設的な打ち合わせとは到底言えない場合が多々ありました。その際、上手く周りの意見を纏めながら、スケジュールを皆にも意識させ、コンセンサスをとっていくように進めていくべきだったと思いました。これはなかなか難しいことではあるのですが、必ずしも「権限」がなくとも実現できることだと思います。
プロジェクト自体は無くなってしまいましたが、引き続きレポートなどはあるので、負荷が下がったとかそういったことではありませんので、どうぞ勘違いしないようにしてください。今回のプロジェクトからは沢山学ぶことができ、嫌な結果にはなりましたが、良い経験になったとチームの皆が口を揃えて言っています。

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