2008年11月13日木曜日

どうして勉強をしないといけないのか?

11/12/08(Wed) Global MBA@Thunderbird (サンダーバード MBA)

今学校の図書館ででリサーチをしているのですが、ふと、Yahooで情報を検索しようといたところ、目に留まる内容がトップページにありました。それは子供が抱く「"勉強"はなんで必要なの?」でした。私も小さい頃から同じことを抱いていました。今こうして大学院/ビジネススクールで経営修士号を取得するために勉強をしてはいますが、小さい頃は勉強が好きではありませんでした。兄弟は優秀でしたが、私は…(笑)それよりはいつも身体を動かすスポーツが大好きでした。野球、バスケ、バレーボール、サッカーなど球技系であればなんでも来い!という感じでした(今でも大好きです)しかし、やはり勉強は…。(今では感謝していますが)両親からも厳しく育てられ「勉強することが必要だ」ということは理解していたのですが、それが何故必要なのかがいまいち理解できていませんでした。

でも、その答えを言葉で、文字で知ったからといって、経験の少ない子供達には、「知ることができても、理解はできない」と私は思います。それを分かりやすく教えるのは大人の役目だという人もいますが、人生経験を通じて得ること、知ること、理解することは沢山あります。と、いうことで、以下に私の考える「"勉強"はなんで必要なの?」を書きますが、書いたところで、それを本当の意味で理解してもらえるかどうかは分かりませんし、あまり期待もしていません。子供の頃は、どうして?どうして?どうして?と自問自答し続けることが大事だと思います。周りに色々と聞いてもいいので、疑問に感じて悩んでください。あのエジソンも小さい頃は、学校の先生や周りの大人に嫌がられるほど、「Why,Why,Why?」と聞いていました。「考えること」自体、大切な勉強だと私は思います。

さて、話を戻しまして「"勉強"はなんで必要あの?」について書きたいと思います。(注意:私自身、色々と疑問を感じて大人になりながら、少しずつ自分なりに理解してきたものなので、人それぞれ考え方は違うと思います)

勉強をする理由は色々とあるでしょう。まずは、簡単に箇条書きにしてみたいと思います。

■(幅広く)一般教養をつけるため
■大人の世界へ入る準備をするため
■目標を達成するため
■新しい発見をみつけるため
■人間は多くの人との依存関係で成り立っていて、同じ目線で物事を考えられるように
■その他・・・。

■(幅広く)一般教養をつけるため

中卒、高卒、大卒、院卒と皆さんそれぞれいるかと思いますが、一般的に考えると学歴が上になればなるほど、一般教養も其の分付くと考えられます。(大学で遊んでばかりで何も身についていない人もいるので、ここでは、一般的、、という書き方をしておきます)勿論、教育が全てではありません。教育がなくても立派な経営者やリーダー、著名な方も大勢いらっしゃいます。それを否定することはしません中学、高校を卒業しなくても立派に成功している方はいらっしゃいます。しかし、教養のある方の場合の方が、基礎/一般教養もあり、体系だった知識がついていることが多いため、広い視点で物事を考えることができます。そして、思いつく選択肢も多いのではないでしょうか。ある問題が起きたとして、しっかりと数学を勉強していた人は、様々な計算をすることで、問題を解決する、回避する、これ以上悪化させないようにすることができるかもしれません。逆に田舎町で育って、一生その町で済むつもりなので、苦手な英語は勉強しなくてもいいと考える人がいるかもしれませんが、いつ外国人がその町にきて英語で話しかけてくるかわからない時代になってきています。ワールドカップのサッカー場がいきなりできることだって有り得ます。勿論、学んだ多くの内容は、直接将来に活かされない場合が多いと思います。しかし、学んだことを直接活かすことが、勉強する目的ではないと私は思います。学ぶ過程で考えることが重要だと思います。身につけた基礎教養を使って、如何に頭をひねって考えていくかが重要です。私にとって中学、高校で身につけた一般教養は、将来のためにすぐにそのまま活かすために勉強しているのではなく、幅広い知識を身につけることで、幅広く考え方を持つ力が備わることがポイントだと思っています。

※ 中学、高校、大学に行くことができなかった人はじゃぁ手遅れなのか?そんなことはありません。大人になってからも勉強することはできます。現場(仕事)で学ぶこともできるし、社会で学ぶこともできます。しかし、頭で何となく理解はできるかもしれませんが、身体や心で真に理解するのには、一般/基礎教養をつけた人よりは少し遅いかもしれない、と私は思います。しかし、何でもやればできるという強いを持って努力すれば、できないことはありませんからネ!


■大人の世界へ入る準備をするため

大人の世界って、ズルイことばかり、と思う若い方もいるでしょう。現に私もそう思います。しかし、ズルイこともあるという現実も理解し、何が正しくて何が正しくないのかを大人になったら自分で見極める必要があります。更にいうと、大人になると、責任を持った言動が求められます。子供の頃は、周りのことを考えず、何でもいえましたが、大人になると、「責任」がついてきます。そんなのは関係ない、と思う人もいるかもしれませんが、子供は大人を見て育ちます。「責任」感の無い大人を見て育つ子供の将来はとても悲しいものでしょう。其の子供が可哀相でなりません。

大人になること、というのは、自分の言動に対しては自分で「責任」がとれることだと私は思います。残念ながら、未成熟な大人が今の日本にはたくさんいるように思えるのは私だけでしょうか。大人になるということがどういうことなのか、皆さんも考えてみてはいかがですか?


■目標を達成するため

よく中学・高校受験のために勉強する、大学受験のために勉強する、ということを耳にしますが、短期的には正しくはありますが、私達(大人)は、子供達に長期的な視点でも考えて説明をする必要があるのではないでしょうか。プロジェクトマネジメントの考え方も入ってきますが、自分の将来の目標を考えた場合、勉強することが近道であることが分かる場合が多く、説得力もあります。例えば、子供が宇宙飛行士になりたいという夢を抱いているかもしれません。(其の夢はどこかで打ち崩されるかもしれませんが)その夢を実現するにはどうするかということを一緒に考えてみます。そうすると、まずは基本的な学力が必要だということはすぐにわかりますが、その後宇宙飛行士になるには、どういった道のりで行くかを段階的に予定を立ててみます。そうすると、大学では何を専門に勉強することが必要かが見えてきます。そこに行くには、中高でしっかり勉強することが必要です。大学卒業後は、どこかの専門機関なのか専門学校なのかわかりませんが、宇宙飛行士になるべく道を歩むにはを考えると、道が見えてきます。

私はよく周りに言いますが、「あなたは何をしたいの?」を常に自問自答すると同時に、子供にも聞いてみてください。そして、それを実現するにはどうすればいいかを一緒に考えてます。そうすると、全てとはいいませんが、多くはまずは基礎力をつけること、ということから始まります。基礎力をつけなかった場合、その人の可能性は基礎力の範囲から外にでるのは簡単ではないかもしれません。

目標設定を強いる会社はたくさんあると思いますが、子供にも、将来どんなことがやりたいのかを一緒に会話しながら考えてあげることが重要です。なお、日本的な考え方は、全般的に能力が高い方がいいという考え方が当たり前でした(です)が、アメリカでは、その子の強みを上手く理解した上で、それをどうすれば高められるかを考えます。子供だけでなく、企業でも上司は部下の強みを評価し、それをどうすれば更に伸ばせるかを一緒に考えます。(コーチング力も入ってきますね)そうしているうちに、弱みも自然と強みへと転換していく場合があるそうです。子供の場合も強みを上手く伸ばしてあげることが大事ですね。(と、いっても、個人的な考えですが、ゲームを毎日やっている子供がゲーム業界にいきたい、というのはあまり賛成できかねますが…。決してゲーム業界が悪いわけではないのですが…)


■新しい発見をみつけるため

私たちは毎日たくさんの発見があります。私も1日に数え切れないほど(記憶できないほど)の新しい発見があります。ずっと家にいても新しい発見はあります。そんな発見に気付くには、「発見力」が必要です。この「発見力」が備わっていて強い人は、子供であっても若者であっても、大人になっても大きな強みとして発揮できることでしょう。毎日が勉強、、というと響きは悪いですが、毎日が新しい未知の発見というとちょっとワクワクしませんか?自分の知らなかったことを理解できたときって、何か嬉しくなりませんか?しかも、その新しく学んだ/理解した内容が仕事上で即活かせることかもしれません。自分のお客様にとってメリットのある内容なのかもしれません。自分の家族のためになる内容なのかもしれません。

私は発見をする度に自分がその都度成長しているように感じます。


■人間は多くの人との依存関係で成り立っていて、同じ目線で物事を考えられるように

相手と合わせるから、、というとちょっとネガティブな考え方かもしれませんが、それでも、私たちの殆どは常に人間関係と依存しています。中高では、俺は将来偉くなって、人間関係なんか、俺が中心になっていくから、関係ないと思う人もいるかも(?)しれません。しかし、それはまず有り得ません。私たちは常に人に支えられて生きています。(よく「人」という漢字はお互いに差さえあっているでしょ?だから、人は差さえあって、、、という話をしますが、それです、そのまんまです)

この依存関係を上手く継続していくには、どんな人とも同じ目線で物事を考えられる必要があります。相手に合わせるのが嫌いな人でも、相手と対等な立場で、相手と一緒に同じレベルで考えることが依存関係を円滑に円満に継続していく秘訣だと私は考えます。

ざっと、私が考える「どうして勉強をしなければいけないのか?」を書いてみましたが、皆さんのご意見、違った考え方も是非聞いて、私自身皆さんから勉強できればと思います。

ただ単に勉強すればいいわけじゃありません!
勉強する理由をしっかりと理解した上で、もしくは自分の定義/理由付けでもいいので、自分で決めた上で勉強をしないと、いつまで経ってもしっかりと勉強はできません!

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