2010年3月31日水曜日

Global MBA的 お薦めの本: クラウドコンピューティング入門 【その14】

3/31/2010(Wed) Global MBA@ThunderbirdMBAを活かせ

今日ご紹介する図書は「クラウドコンピューティング」に関する図書です。サービスとしては既に私達がよく知るGoogleAmazonMSなど大手企業が提供していましたが、「クラウド」というキーワードが注目され始めたのは昨年後半位からではないでしょうか。元々はここにたどりつく概念だということはIT業界にいる方であれば簡単に分かることだったのですが、クラウドコンピューティングがここまで注目を浴びるようになったのは、ネットワーク回線の安定化、コストダウン、そしてスピードの向上でしょう。

そもそも、クラウドコンピューティングって何なのか?まずここから説明したほうがいいですよね。IT情報マネジメント用語辞典によると「インターネット上にグローバルに拡散したコンピューティングリソースを使って、ユーザーに情報サービスやアプリケーションサービスを提供するという、コン ピュータ構成・利用に関するコンセプトのこと」だそうです。

今回私が読んだ図書は、この「クラウドコンピューティング」の入門書です。ちょっと内容としては、入門書の入門書だった為、今まで耳にしたことがないという人向けだと思ってください。それほど分かり易く基本を説明しています。

簡単に章立てをご説明いたしますと、
  1. 「クラウドコンピューティング」とは何か
  2. Googleで体験できるクラウドサービス
  3. Windows AzureとMSのクラウド戦略
  4. アップル、ソニーと海外Webサービスのアプローチ
  5. セールスフォースとVMウェアの企業向けクラウド「
  6. クラウド時代のセキュリティと今後の展望
そもそも私が読み始めたのは、会社の中で「クラウドコンピューティング」に関する業務を少し担当するからという理由だったので、幾つかの章はまるっきり直接関係ないものばかりでしたが、それでも、大きな意味での「クラウドコンピューティング」を理解する意味ではとても分かり易かったです。特に身近にあるgmailやamazonなどの例から入っていくのですんなりと理解できますね。

図書はコンパクトサイズで軽くて持ち運びにも便利です。1日で読みきれる難易度とペース数だと思いますよ。自社の「クラウドコンピューティング」について考える、という人であればこの図書のレベルですと少しレベルが低いと考えるかもしれませんが、まずは基本を理解する、という意味ではとても参考になると思います。(新しい本を買うというよりは、最寄の図書館で借りるか古本を購入というレベルでもいいかもしれません)

タイトルできるポケット+ クラウドコンピューティング入門
著者:小林祐一郎&できるシリーズ編集部
ISBN:978-4-8443-2675-5


できるポケット+ クラウドコンピューティング入門


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Global MBA的: 東洋経済3/27号:モチベーションが会社を救う!あなたは部下のモチベーション管理ができていますか?

3/30/2010(Tues) Global MBA@ThunderbirdMBAを活かせ

いよいよ、明日で今年度も終わりですね…。早すぎます。昨年5月に帰国してもう年度末が終わるとは思ってもいませんでした。それなりに頑張ってきましたが、私の努力はどこまで報われたのでしょうか。どこまで結果としてでているのでしょうか。どこまで評価されるのでしょうか。(って、評価のためにやっているわけではありませんが、自分の努力を測る尺度/バロメーターにはなりますよね)

それはさておき、今日は体調不良で休んでいましたが、同僚から東洋経済に面白い特集が載っているということで早速見てみることに。私の大好きな「モチベーション」についての特集のようですね。まだ全て読みきってはいませんが、 日本企業には多々&切実に学んで欲しいことばかり書かれています。終身雇用制度がなくなり、アメとムチを使った成果主義方式に変わりつつある中、それでは限界があることが分かってきました。いや、考えれば当然のことですが、アメとムチ方式であれば結局指示されたことや、職務として定義されたことしかやらない傾向があり、発想力も豊かにならないし、新しい改善提案も生まれません。果たしてそれでいいのか?企業が今以上に成長するには今までのやり方ではなく、一人一人(従業員)の内に秘めた感情に働きかけていかなくてはなりません。自発的にこうしたい、能動的に改善したい、給与に関係なく、この業務が面白い!と感じさせる必要があります。「仕事は楽しいものではない、ある程度は我慢するものだ」なぁんてよく耳にしたことがありますが、それでは、プラス成長はなかなか見込めないですよね。高度経済成長期やバブルのときは、自然と需要が高かったこともあって伸びていましたが、そうでない今では同じ考え方では通用しません。

モチベーションアップ3つの秘訣を解説。解説音声と共に、モチベーションアップの秘訣を学び実践しよう『モチベーションアップ解説ワークショップ ASAP』

ゴメンナサイ、私もまだ全てを読みきれていないのですが、今回の特集は、是非MBAを取得した皆さん、現在取得に向けて大学院で勉強されている皆さん、今後MBA留学を控えている皆さん、そして企業の皆さん(特に幹部社員)には是非読んで頂きたいです。一部の社員が声を挙げたところで、モチベーションの取り組みについて会社や部門でどれだけマジメに取り上げて対応しようとするでしょうか。よくよく考えると意味のあることなんでしょうが、結局、投資対効果(ROI)を考える(時間もコストとして考えた場合)と、価値のある取り組みではないと思われるのがオチです。勿論、それをしっかりと説明して納得してもらう努力を一般社員もしなくてはなりませんが、、、それでも、やはり、幹部社員の皆様に対しても強くお願い申し上げます。あなた方が立ち上がらないと、中々話は進みません!

モチベーションの低い会社/組織が魅力だと思いますか?あれやれ、これやれと指示して、その対価として金銭的インセンティブを支払っていればそれだけで企業は伸びると思いますか?勿論、従業員の満足度はある一定レベルまでは満たされますが、それより先はあまり期待できません。ましてや伝統的な日本企業であれば、金銭的インセンティブもあまり期待できない中、幹部社員の大きな声で気合で頑張らせる、、、という古いやり方はもうやめましょうよ!部下は喜んで動いているわけではないんですよ。部下が「やりたい!」「面白い!」と思えるように仕事を仕向けていく、作っていくことも幹部社員の責務だと思います。モチベーションを高めたり、維持することがどれだけ可能性のあふれたことだか想像されたことはありますか?

と、色々と書きましたが、まずは、この特集を読んでみてください。


週刊 東洋経済 2010年 3/27号 [雑誌]



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