2010年8月16日月曜日

Global MBA的: 社長となって会社をグローバルにするには?【モチベーション維持の重要性】(その3)

8/16/2010 (Mon) Global MBA@ThunderbirdMBAを活かせ

さて、今回は私の好きなトピックでもある「モチベーション維持」についてです。モチベーションに関して関心の高い方であれば既にご存知かとは思いますが、あの大前研一さんが訳されたモチベーション3.0が発売されましたね。私はまだ読めていませんが、読み終わったらきっと同僚などとまた熱く語ってしまうことでしょう。今日どうしてこの話題を持ち出したかといいますと、会社を今まで以上にグローバルへと変えていきたい、もしくはある方向へ変える(チェンジ/変革する)していきたいという流れには強いモチベーション作用が「求められるからです。そして、意外と歴史のある会社であればあるほどこのモチベーション(やる気/士気)が重要視されていないケースが多いということです。結果の見えないもの、形のないものなどは、評価することがなかなかできませんよね。トヨタのカンバン方式であれば、生産ラインで必ず結果が形となって見えてきます。しかし、モチベーションは、同じようには結果が見づらいものなのです。だからなのか、他の目に見える案件の方がどうしても重要と勘違いされてしまう場合あ多いのではないでしょうか。でも、これは、勘違いなんですョ!!!

社員は宝だ、、、人材は人財だ、、、という会社も多いかと思います。しかし、社員のことを考えているっていうのはどのような方法でどれだけ考えているのでしょうか?福利厚生の充実?高給待遇?仕事が易しい????幾つかは魅力的なものもあるかもしれませんが、一般的に皆さんは仕事に何を求めるでしょうか?1日の1/3以上を会社で時間を過ごすわけですから、勿論、高い給料も貰いたいですが、やっぱり、楽しんで仕事ができたり、遣り甲斐のある仕事の方がつまらない時間を費やすよりよっぽどいいですよね?1日の1/3以上の時間が真剣に夢中になって仕事に取り組める時間だったら人生の時間の無駄、だなんて思わないですよね?

社長や会社のマネジメントとして考えるのは、社員一人一人が会社に対してどのような想いを持っているかだと思います。決して全員から「モチベーション維持について想っている」を期待しているわけではありません。でも、より多くの従業員に会社の目標を熱く語りかけ、会社のビジョンを従業員と共有し、会社としてそれを実現する方向に走っていくことで、少しずつですが、確実に会社のファンは増えていきます。会社の強い想いを会社から一方的に伝えるだけではなく、双方向にその共有が動くように設定することも重要ですね。そして、それを実現するために、今度は個々がどのようなことをすればいいのか?これを幹部社員が従業員一人一人について考えていきます。必要に応じて対話もしなくてはなりません。幹部社員とは、部下をリードするだけでなく、モチベートし、教育し、レベルアップできるよう、、、軌道にのるように後ろから支えてあげるものだと私は考えています。それを考えないで、「仕事が遅い!」「言われたことをやらない」など小さなことでガタガタうるさく言うマイクロマネジメント幹部社員もいるようです。これでは、モチベートするどころか、やる気を喪失させてしまうのも時間の問題ですよね。

会社を変えるには、英語ができる人を1000人大量採用すれば極端な話(物理的には)いいのかもしれません。しかし、それで本当に会社がまわるでしょうか?会社の内側からかえていき、意識に働きかけ、意識改革を起こさない限り、真の変革は期待できない、というのが私の持論です。結局、トップが「グローバル企業になるぞ!」といったところで、どんなに素晴らしいリーダーシップを発揮しても、それが従業員の耳とハード(心)に届かなくては本末転倒です。強い気合と意気込みは重要ですが、「モチベートする」ことを常に徹底的に意識した上で従業員と対話することがマネジメントとして最も求められることではないでしょうか?


モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか


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グローバル時代に確実に突入してきている今、グローバルビジネスに強いグローバル人材を鍛えていく必要があります。それは語学力(英語など)だけではなく、異文化対応能力やグローバル環境におけるマネジメント力などいわゆる「グローバル感覚」だと私は考えています。一朝一夕で磨ける能力ではありませんが、常にグローバルに対してアンテナを張り巡らせ、自分をグローバルの舞台に引きづり出すことからまずは始めてみましょう。是非、日本のグローバル競争力の為に、そしてあなたのグローバルキャリアをより豊かにする為に頑張りましょう!