2010年4月12日月曜日

Global MBA的: 企業のスローガンやブランドプロミスについて

4/11/2010(Sun) Global MBA@ThunderbirdMBAを活かせ

先日、SANYOが会社のスローガンとしてきたブランドビジョン「Think GAIA(シンク ガイア)」の使用を取りやめると発表した。昨年12月に株式公開買い付け(TOB)で親会社となったパナソニックが今年1月に示した「エレクトロニクスナンバーワンの環境革新企業」を、事業の方向 性として共有し、子会社化で強まるパナソニック色を象徴する決定と見える。一方、富士通は、お客様への約束として、新しいブランドプロミス「shaping tomorrow with you」を先日(4/1)制定・発表した。

まず、スローガンについてですが、wikipediaによると、「スローガン: slogan)とは、企業団体の 理念や、運動の目的を、簡潔に言い表した覚えやすい標語・ モットーのこと。」また、ブランドプロミスについて調べてみたところ、あるサイトには、「ブランドには企業として顧客に対してどんな価値を提供するのか、他社とは何が違うのかという約束(メッセージ)がこめられている必要がある。企業はブランドを通して消費者に提供する価値を約束し、その約束を実行することで企業と消費者の間に絆、即ち長期的な関係ができる。マーケティングの役割は「売れる」仕組みづくりから「売れ続ける」仕組みづくりへと変化してきた。長期的な信頼関係こそが「売れ続ける」仕組みの源泉である。(1)とありました。富士通のサイトでは、「ブランドプロミスとは、お客様へどのような価値を提供し、お客様へ何を約束するかを表現するものです。」とあります。

スローガンやブランドプロミスって、抽象的な表現なのでわかっているようでわかっていなかったりする方も多いのではないでしょうか。実際に、自分の会社にもスローガンやブランドプロミスがあるけど、あまり意識したことがないなぁという方もいらっしゃると思います。しかし、これらは意外と正しく理解されていませんが、かなり強力なパワーを発揮します。まずその企業がどういった活動をしていることがスローガンによって瞬時に分かります。また、企業がどのような価値を提供しているかということもブランドプロミスで瞬時に分かります。これらだけでこの企業がどういったことをやっているか、どういったことを我々(お客様)に対して提供してくれるのかが読み取れるわけです。逆にこれが明確になっていないと、何をやっている企業かが分からなくて、より明確なメッセージを発信している競合他社にお客様は流れていってしまったり、マーケットの中での信用力の問題にもなりかねません。

また、お客様向けだけではなく、実は社内も大きな恩恵を受けます。実はこうしたスローガンやブランド・プロミスを掲げることによって、会社の統一感がまずでてきます。1つの方向に皆で進んでいこうという想いが強くなればなるほど、国内のグループ会社だけでなく、海外のグループ会社にもその想いが伝わりグローバル規模で同じメッセージを共有して、お客様に対しても同じメッセージで同じ品質のものを提供することになるわけです。

お客様が望んでいるもの、求めているものは何でしょうか?当然、御社からの高い製品力やサービス力だと思いますが、それが御社のどこの本部/部門、国内グループ、海外グループであっても同等の高品質でそれらが提供されることですよね。品質にブレがあると信用はがた落ちです。それらを約束するのは、ブランド・プロミスです。

★落とし穴:
ここで1つ間違ってはいけないことがあります。スローガンやブランドプロミスを掲げることは重要です。但し、掲げるという行為だけではなく、社員全員が一丸となって、そのスローガンやブランドプロミス、、更には企業理念だったり、指針だったり色々とありますが、「信じること」が重要です。文章化したからといっても、社員のほんの一部の人だけが実行しているようであれば、本末転倒です。掲げるだけでなく、浸透させること、つまり、理解だけでなく、納得してもらって、彼ら(社員)にも、お客様に対してそのメッセージを全面的にプッシュしてもらうことが重要です。これは決して忘れないで下さい。企業からの「やってます!」というメッセージはあくまでも表向きに言っているものであって、それが、社員によってちゃんと「行動が伴っている」かどうかが最重要ポイントなんです!!それが実現できていなさそうな企業が沢山あるように感じるのは私だけでしょうかね。

(1)Marketing Excellenceより抜粋
#015 ブランドとは「約束を守る」こと
[加藤卓弥/2001.4.23]

http://www.marketingex.com/pdf/webmag/webmag15.pdf

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