2008年9月24日水曜日

異文化間コミュニケーションから「信頼とは?」を学ぶ

9/23/08(Tues) Global MBA @ Thunderbird (サンダーバード MBA)

Thunderbird Global MBAGlobal No.1と言っているだけあり、特にGlobal/異文化についての理解を高めるクラスがかなり多く設けられています。今回受講しているCross Culture Communicationもその類の1つですが、参考までに、今日の授業でやったことをご紹介します。

異文化間コミュニケーション等では業界でもよく知られている教授が今週と来週は講義してくださるんですが、今日は早速ロール・プレイがありました。2人ペアで組んで、片方がこの度A国にある本社からB国にある支社のトップとしてきた人を演じ、もう片方がB国の人間(地元の人)で、このトップのすぐ下につく部下を演じます。それぞれ特徴があり、上司は目的志向が強く、改善心もあり、部下の声も色々と聞いて反映していこうというタイプの人なんですが、部下は、上下関係を意識して自分の意見は我慢して常に上司の意見を尊重する、また、改善心はそれほど無く、全て穏便に済ませたいと考えているタイプの人です。(若干内容は変えています)

こんな2人が初めてのミーティングを行う、というのがロール・プレーイングの部分なのですが、なかなか、コミュニケーションがとれず、会議もよくわからないまま終わってしまう羽目に。今回の授業は、異文化間コミュニケーションがテーマではなく、「信頼」がテーマだったのですが、そもそも、「信頼」とは何なのか?これを考えされるためのロールプレーイングでした。文化の違いもあるが、そもそも、相手から信頼を得る、相手を信頼をするということはどういうことなのか?そして、Global間ではこの「信頼」をどのようにして相手から得るのか?をクラスで考えました。

クラスで考えた結果、Global Businessで「信頼」を得るには、
  • 相手の文化を知ること
  • 相手の自分の文化を知ってもらうこと
  • 「信頼」の定義も人(国)それぞれなので、それが共通しているか確認すること。
  • 己を知ること(私達はCOIといったツールを使って自分達の性格・傾向を学習しました。COIでは、各国の一般的な性格・傾向・特徴もだすことがえきます)
  • 相手の文化に対応できる能力を持っていること

ごく当たり前のことではありますが、この当たり前のことがいざとなると実行できない人が多いそうです。

授業で色々と聞いていると私の初めてのアメリカ出張のことを思い出しました。プロセス志向の私と結果志向の米国グループ会社との根本的な考え方の違いにより、相手を信頼して仕事をするのに少し時間がかかりました。そんな信頼関係は、距離が離れていても構築することが難しいですよね。私もそれが理解できていたからこそ、担当するプロジェクトに入ってからできる限り早く出張にいって、関係者と会って信頼関係を築こうと考えていました。

日々の(いわゆる)アカデミックなMBAでの勉強だけが勉強ではありません。こうしたクロカル(クロスカルチャー)に関する授業に学校側が力を入れる理由がよくわかるような気がします。どんなに頭が良くても、対人能力や適応能力がないと仕事は任せられません。

これからGlobal社会は日本でも確実に前に進んでいきます。そんな時、先頭をきってみんなをひっぱっていけるよう、どのような文化にも適応できるような人材になっていきたいと授業を受けながら思いました。

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