2009年7月5日日曜日

MBA的:誰の視点で考えるか?(自己中?顧客中心?)

7/5/09(Sun) Global MBA@ThunderbirdグローバルMBAを活かせ

今日いいなぁと思った接客での出来事をご紹介します。海外から帰国して川崎市に引っ越して早2ヶ月が経過しました。生活にも慣れ、周りにどういったお店があるのかも色々とわかってくるようになりました。そんな中、妻が美味しい魚屋さんの情報をご近所さんから得てきました。とにかく新鮮でお手ごろ価格で美味しいとのことです。私も先週末妻と一緒に行って参りました。その結果、妻の言葉の通り美味しくて周りにも勧めたくなる魚屋さんでした。開店中は常にお客さんでにぎわっています。住宅街にある小さな魚屋さんで通りかからないとわかrならないようなところにあるので、近所の常連が沢山いるのでしょう。

そんなお店に昨日(土)も妻と行ってきました。理由は、翌日(今日)妻の昔ながらの友人夫婦が我が家に遊びにきてくれるからです。そこでそこの魚屋さんに行き、美味しいお刺身を注文しました。新鮮だから大丈夫だと思っていましたが、妻が念のために、「明日(今日のこと)の昼食時にだしたいんですが、大丈夫ですよね?」と訪ねたところ、「問題ございませんが、何でしたら明朝11時頃にまたいらっしゃいませんか?」と。あれ?てっきり午後3時以降しかやっていないと聞いていたので、そうだとばかり思っていたのですが、日曜は午前中もやっているんだねぇと言いながらお刺身はその場では買わないで、翌日買うことになりました。

(翌日:つまり今日)
朝11時頃に行くとまだお店は閉店中。いや、開店の準備はしているんですが、11時に開店する気配一切なし。もうちょっと様子見ようと思って、近所を自転車で2,3周…。それから戻ったのですが、やはり、まだ開店する気配は全くありません。そこで、恐る恐る「お刺身の注文をお願いしたいのですが~」と尋ねたところ、快く「どうぞどうぞぉ」とまだ開店もしていないのに、支度準備をとめて、私の注文を聞いてくださり、丁寧にご対応戴きました。(おまけにサービスまでして戴き…)

独り言: お気づきになりましたか?ここの魚屋さんで売っているのは、物理的には魚屋さんなので魚介類だということは誰でもわかるのですが、それだけではないのです。お客様の視点・立場で考え、お客様の都合を優先してくれるのです。普通だったら、「まだ開店していないので、もう少しお待ち下さい」と準備作業を優先してしまうかもしれません。効率を考えるとそれが正しいかもしれません。しかし、それをあえてやめてでもお客様の都合を優先させてくれるのが、「魚以上の価値」だと私は思います。それに付け加え、ここの魚屋さんは、他の大手スーパーと違ってフェース・ツー・フェースで購入した魚介類の食べ方によって色々とアドバイスをしてくれます。その一言が主婦や消費者からしてみると大変助かる情報ばかりなんです。大きな価値なんです。主婦の場合、家族のために美味しい料理を提供してあげたいと考えるのは当然です。それを求めて大手スーパーで買っても情報は得られません。色々なものが纏めて購入できるという「効率化」にはつながりますが、より美味しいもの(価値)を家族に提供できるかというとちょっと難しいかもしれません。それを専門の魚屋さんで調理の仕方やワンポイントを教えてくれるだけで味がグレードアップするのであれば、購入した人たちにとっては大満足なのです。更に深く考えると、「魚がほしい」という購買欲が消費者にあることは誰だってわかります。これに答えようとするのは大手スーパーでも一緒だと思います。しかし、魚屋さんはそのもう一歩奥に踏み込んで、「どうしたらより美味しい魚料理が作れるか?」というところまで考えているからこそ、お客様の本当の購買意欲・理由に答えていくことができるんだと思います。 インターネットや料理の本がかなり充実しているとは言え、やはり、魚屋さんに魚については聞くのがベストでしょう。 あなたの商売は誰の視点でビジネスを考えていますか?

追記:アリゾナでは美味しい魚は食べられなかったので、やっぱり食生活では日本が最高だと思います!

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現役MBA生によるグローバルMBA的ビジネス思考法
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