2009年2月10日火曜日

組織における情報共有の重要性

2/9/09(Mon) Global MBA@Thunderbird (サンダーバード MBA)

今回は今までの受験で学んだことを「情報共有」の観点で考えてみました。よくリソース/資産という言葉は耳にするかと思いますが、従来までは、「人(ヒト)」「金(カネ)」「物(モノ)」の3つをいわゆるリソース/資産と捉えていましたが、ITの時代になってからは、この3つに加えて「情報」が入るようになってきました。無形資産ではありますが、活かし方によっては、金の卵になる価値を秘めています。

しかし、そんな情報はどれだけ組織において効果的に使われて、共有されて、活かされているのでしょうか?情報は自分の中にだけ閉まっておこうと思う人は今でもたくさんいるでしょう。従来までの情報を自分だけで隠し持って、いざと言うときの切り札として使うことが「高価値」と思うことが普通だったかと思います。当時(一部今でもかもしれませんが)はそれが通用していたかもしれませんが、今はその考え方は古くなってきています。むしろ、そのような考え方は、その人から見てみると「高価値」かもしれませんが、会社全体で見ると、とても小さな価値になります。

今の時代、「情報」は共有して、周りに使ってもらってこそ価値を生むものだという認識の方が高くなっています。あなただけが情報を使って価値を創造するのと、あなた以外にも周りの皆がその情報を使って価値を生むのとでは、全体で考えると後者の方がはるかに価値を生みます。個人単位で考えないで、会社全体、組織全体/レベルで考えることを怠っている以上、本当の意味での情報共有は実現されません。

情報共有の良さは、「共有することによって更に高まる価値」だけではありません。共有する、情報を提供するということは、共有する相手の為に何かしてあげる、貢献するということです。相手のために貢献する姿勢は、相手から自分に対する姿勢も良くしてくれます。こうして情報をしっかりと共有する文化を作ることで、人間関係やコミュニケーションの改善までイッキに実現できてしまいます。

勿論、この全ての情報を共有すべきだとは言いません。公開できない情報などは当然非公開にします。しかし、公開できる情報は出来る限り共有できるような仕組みを作ったら良いでしょう。そして、共有する際、情報発信をする際は、できるだけ早くします。情報にも肉魚野菜のように鮮度があるものもあります。できる限り鮮度の高い内に共有・発信しましょう。よく企業のトップからのコメントが末端社員までに届く時間について聞くことがあります。これが組織・会社の情報伝達のスピードを測るバロメーターでもあると私は思います。

今回は組織について書きましたが、個人であってあても、情報を共有する相手はいないかもしれませんが、情報を発信する相手(お客様など)はたくさんいると思います。その相手に如何に多くの情報を出来るだけ早く届けるかが個人の場合は重要だと思います。

次回は、情報共有における組織のあり方について考えてみたいと思います。

独り言:
今やっているプロジェクトでも大学でもそうですが、情報がしっかりと共有されていないケースをよく見かけることがあります。「あ~、あそこの部分で情報共有されていたら、更に価値を生んでいたのに、、、。もしくは、効率性/生産性があがるのになぁ」と思うことが多々あります。一人一人が情報の重要性をしっかりと認識することから始めなくてはなりません。一方、むやみに何でも情報(価値のないものや関係のない情報)は共有すべきだという考え方も逆に「情報洪水」の原因になりかねません。まずは、重要性を認識し、その次は共有する情報の取捨選択をします。Aさんにはこの情報はためになる、Bさんはきっとこの情報が必要だろう、と相手の立場に立って考えてあげることポイントになります。

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