2009年2月25日水曜日

勉強時間が中国の半分になった?韓国よりも低い現実とは

2/24/09(Tues) Global MBA@Thunderbird (サンダーバード MBA)

今日は興味深いニュースを見つけましたので、ご紹介します。良いか悪いかは別として、日本の中高生の勉強時間が中国の半分になり、韓国と比べても低いという調査データが財団法人日本青少年研究所のまとめで発表されました。また、「10年前と比較して、日本では1 日の勉強時間の平均は中学生で2 時間、高校生で1時間半ほど減少している。(PDFより引用)」とのことです。その一方で、「勉強がきつい」と感じているのは日本が1位だとか…。この調査は、昨年9~10月、日米中韓の主要都市の中高校生約8300人に対して、生活に関する意識調査を行っています。詳細は以下の記事・データ引用元よりご覧頂ければと思いますが、皆さんは如何思いますか?色々な考え方があるでしょうが、小さい頃の経験+MBA受験時を振り返って考えてみますと、「勉強がきつい」と感じるのは、単純に勉強時間が少なくなったからのような気がします。現在のMBAでも同じことが言えます。普段の社会人生活を送っていると想像できない勉強量の毎日ですが、、、少しでも怠ると、勉強がきつく感じます。これはあまり難しく考えることでもないのではないかなぁと思います。結論は、もう少し勉強時間を増やすことで、「勉強がきつい」が改善されるはずでしょう。

これだけで終わるとちょっと(自分的に)物足りないのでもうちょっと考えてみました。

では、勉強時間を増やせば、理解力、能力、知能はアップしていくのでしょうか?

調べてみました・・・・・・・・・・。

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①「結果と練習量は比例するのか?」
http://www.ymc-school.com/sports/news/photo/perfect_makes_perfect.pdf
これはスポーツの例ですが、「運動学習の研究者によると長時間の練習は(選手が必要な時に必要な動きがより容易にできるようになる)generalized motor programを強化につながると言う。ダイナミックパターン説(dynamic pattern theory)によると長時間の練習は協調性やスキルのコントロールの安定感を向上することができる。ドリスケルら(1992)は1929‐1982年の間に長時間(必要以上の練習量)について合計15研究結果の中で4000人もの被験者のデータを基に研究結果をまとめた。結果、学習運動の中で長時間の練習はパフォーマンスの安定感を求めるには有効だとしている。(引用)」しかし、必要以上の運動は、逆効果という事実もでており、スキルの維持には適さないそうです。どうして効果がでなくなったかは、(1)必要以上に長い練習は飽きが生じ、集中力が続かない。(2)多様性がない。多様性をもたせることが、パフォーマンスの向上につながるとか…。

「学習効果」=「学習方法」×「学習時間」とは??
(開倫塾塾長 林 明夫)
「学習効果」の上がる「学習方法」を考える
http://www.kairin.co.jp/akio/totigihousou/rajio%2002413.htm

「この公式は、「学習効果をどのように上げたらよいか」を考える時に使うと役に立ちます。この公式は、学習効果を上げるためには「学習方法」と「学習時間」 が大切なことを示しています。この公式は、かけ算ですから、いくら「学習方法」がすぐれていて、100満点と素晴らしくても「学習時間」が0(ゼロ)か 0(ゼロ)に近ければ、100×0=0で答えは0(ゼロ)、つまり「学習効果」はゼロかゼロに近くなります。また、いくら「学習時間」を確保して100点 満点と素晴らしくても「学習方法」がまったく間違っていて0(ゼロ)か0(ゼロ)に近ければ、かけ算ですから「学習効果」はゼロかゼロに近くなります。こ のように「学習効果」を上げるためには「学習方法」をよく考え、また、「学習時間」をきっちり確保しなければならないことをこの公式は教えてくれます。(引用)

この考え方によると、必ずしも勉強量が少ないからといって、学習効果も低下しているとは言い切れませんね。学習方法が優れていれば、勉強時間は短時間でも済みます。これは、よく書店などにもあるような効率的に最小限の時間で最大限の結果を出すような書物も含まれると思います。MBA受験のときも同じだったような記憶があります。特に「大人の勉強」に求められる学習ではないでしょうか?

では、中高生の学習方法が著しく改善されたのでしょうか?私は教育関係者ではないので、よくは分かりませんが、劇的に改善されたというようなニュースも聞いてはいません。ゆとり教育などは耳にしますが、学習方法についてはさほど変化はないのではないでしょうか。もっとも調べてみる必要はあるでしょうが。ここからが重要です。もしも、学習方法が劇的に改善されていない場合、上の公式に当てはめてみると分かるかと思いますが、学習時間の少ない中高生の学習効果は下がっていると言い切れるでしょう。これが今だけであればいいのですが、5年10年と続く現象であれば大問題です。能力的に低い学生が育ってしまっているということです。もしくは、能力は今までと変わらない(現状維持)一方、中国や韓国の学生の能力がイッキに上がってきていることです。長期的に考えるとこれは相当ヤバイことだということが分かりますか?将来の日本を支えるのは私たち大人ではありません。勿論、私たち大人も今の日本やそして中期的な日本の将来を支えていきますが、その更に先(10年、50年、100年)の日本を支えていくのは今の若者です。そんな彼らの能力が他国と比較して下がる一方であれば、国全体の能力のレベルも低下すると言っても過言ではないと私は思います。

一人一人(ミクロ的に)の立場で考えた場合、それほど深刻なことでもないかもしれません。俺が、私が、、、そんなに能力が高くなくたってそれは自分だけの問題だろうと思うかもしれません。しかし、そんな人が国民の大半を占めてしまったらどうなるでしょうか?そんな人が政治家になったら?そんな人が公務員になったら?そんな人が警察官、法曹家、医者になったら?そして、究極の質問は、そんな人が「先生/教師」になったらどうなるでしょうか?負のスパイラルが更に加速することは間違いありません。

天才になれとはいいません。しかし、日々の勉強はしっかりとしなくてはなりません。どうしてか?それは先生/教師であったり、両親がしっかりとサポートしていくところだと思います。(憶測でいいますが)今のご両親達は子供の教育に無関心だったりする傾向が高いのでしょうか?(←そんなことはないと思います)私はこの勉強時間の低下の根本的原因がとても気になります。
※ その他、勉強量とその効果は比例するという人もいれば、しないという人のサイトも数多くありました。

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記事・データ引用元:

調査データの概要:(財団法人日本青少年研究所
中学生・高校生の生活と意識
http://www1.odn.ne.jp/youth-study/reserch/2009/gaiyo.pdf

勉強時間 中国の半分なのに日本の高校生8割「きつい」 1日8時間
http://sankei.jp.msn.com/life/education/090224/edc0902242356007-n1.htm
2009.2.24 23:55
msn.com上の産経新聞

ちょっと長くなりましたが…、色々と調べていたらあれもこれもと書いてみたくなりました…。

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