2009年10月4日日曜日

Global MBA的:自国への誇りが弱いのはなぜなのか?

10/4/2009(Sun) Global MBA@ThunderbirdMBAを活かせ

(PR)給料アップや充実志向など希望に合った仕事探しはココ

分かってはいたことですが、悲しいニュースがとうとうでましたね。「英紙エコノミストが発表した調査結果」によると、自国に対する誇りが高い国ランキングで日本が1番だったんです!「えっ?!1番?」って、疑問に思うのが殆どの皆さんではないでしょうか。その時点で、もう皆さんの意識もそんなはずはないと言い切ってしまっているんです。日本が1番というのは、下から数えてNo.1であり、ビリということです。ホント悲しいですよね。でも、ビリとトップだったら、きっとビリの方が納得いく方も多いのではないでしょうか。

<調査>自国への誇り、最も高い国は豪、中国は7位、日本は最下位―英誌
10月4日7時19分配信 Record China
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091004-00000001-rcdc-cn

このランキング評価が何の影響を受けているか、というと、金融危機が少なからず影響しているとは書いてあったものの、それ以外には明確に書かれていませんでした。あなたはどう思いますか?ちょっと考えてみてください。1,2分考えてみてください。

次に私の想いを皆さんと共有させてください。(別途意見があれば、コメントにでも残して下さいね

まず最初に考えられるのは、自国に対する関心が低いことです。それを代表しているのが、選挙の投票率です。あるサイトでは、スウェーデンの投票率は80%以上であるにも関わらず日本のはその20%も下回っていました。今回の選挙では、前よりは若者も政治に関心を示しているようにも感じましたが、それでも、特に若者の投票率は昔と比べると大分低いようです。それはどうしてなのでしょうか?関心が無いというのがおそらく第一の理由だと私は推測します。では、それはどうしてなのでしょうか?私が思うにそれは若者が政府・国会・内閣・行政のやることが「自分の生活に影響を及ぼす」ことを実感しない生活を送ってきているからだと思います。何となく想像つくかもしれませんが、人間(いや、動物全般でしょうが)って、自分に影響あることに対しては、当然其の分だけ意識が高まるでしょうが、逆に自分に影響がないことに対しては、其の分だけ意識が低下すると思います。

今の若い人達も昔の若い世代と比較するときっと自分の生活に影響はあまりないと考えているのではないでしょうか?それはどうでしてか?きっと日本全体の生活レベルが豊かになってきたからだと思います。例えば、戦後の日本はどうだったでしょうか。勿論、私は生まれていませんから実態は分かりませんが、どん底の日本はがむしゃらで頑張るしかありませんでした。「官僚たちの夏」をご覧になった方はお分かりでしょうが、戦後の日本がどん底から這い上がるためには、「政府」の「行動力」が国民の生活を大きく変えていました。国民の関心ごとの1つも政府の動きだったに違いありません。日本がどん底から巻き返してきたのも、国民が政府主導の下、猛烈に頑張ってきたからだと思います。(勿論、要因はそれだけではないでしょうが)その当時、国民による政府に対する関心がどれだけだったかは言わなくても想像できるでしょう。色々なストライキやデモもたくさんありました。それは一見悪いように見えますが、前向きに考えると、それだけ、日本(自国)に対して、そして政府に対して関心が高い人達(若者)が多かったことを裏付けています
今ではどうでしょうか。そんなに熱い人達を見ますか(ストライキやデモを勧めているわけではないので、間違っても勘違いしないでくださいね)自国に対して必要以上に熱くなってしまうと違った方向にも偏ってしまいかねませんので、一般論でここでは書いていますことをご理解下さい。

私達の生活が豊かになってしまった為、政府の言動に大きく影響されることがなくなってきたのは大きいことだと思います。ここでいう「大きく影響」とは今日明日の生活をも左右するような短期的なインパクトや大規模なインパクトの2点を指しています。勿論、現在でもそれなりの影響をきたすことは多数あります。消費税率がいつかはあがるだろうと懸念すること、少子化問題、不況による失業率など不安材料はたくさんありますが、しかし、(失礼な言い方ではありますが)これが日本国民全員をイッキに窮地にたたす不安材料ではないということです。消費税があがると勿論生活は苦しくなりますが、生活水準が高くなってもきているわけですから、全員が今日明日の生活が継続できないわけではないでしょう。中には低所得者や政府の援助を受けている人もいて、大きく影響する方もいらっしゃると思います。しかし、戦後の日本国民の政府に対する関心レベルの度合いと比べると、私はきっと今の方が低いと思います。少子化問題も同じだと思います。長期的に考えると、非常にヤバイ問題ですよね。私もよく分かります。しかし、それが、日本国全体でかなりヤバイという共通の認識がもてているでしょうか?そして、皆がそれに対して何とかしないといけないと思っているでしょうか?自民党が一致団結とかっていっていたかと思いますが、日本国民が同じように関心ごととして捉えられているでしょうか?きっと、戦後の日本のときと比べると低いでしょう。

総じていうと自国への誇りを持つ・持たないの前に、「自国に対する関心」が低いわけなんです。規模が大きすぎてよく分からない方もいらっしゃるかもしれません。企業を例にとって考えてみましょう。社内で会社に対して「愛社精神」のある人(つまり、会社に対して誇りを持っている人)がどれだけいるか見てみてください。きっと昔と比べると大分少なくなってきていると思います。それには色々な理由が想像できますが、その1つとして挙げられるのが、会社自体に関心がなくなってきていること。「会社に対してとことんやってやろうじゃね~か」と思える人だけではなく、その理由やきっかけがみつからないケースも多いのかもしれません。もっと分かり易い例を使ってみましょう。学生の頃の部活を思い出してみてください。私はバスケ、バレーボール、野球をやってましたが、部活のチームを想像してみてください。私はチームが大好きでした。チームに対して誇りももっていました。その誇りを常に高く維持するためにも、そして、チームが好きだからこそ、最大限努力してきました。その結果、バレーボールでは地区大会では何度も優勝することがありました。そんなチームは私一人だけではなく、チーム全体が同じような想いを共有する、分かち合っていなくては実現できませんよね。一方で、例えば、「俺がこのチームでNo.1なんだ」とか、「わたしはチームのことはあまり関心ない。ただ勝つためだけに参加しているだけ」というような考え方を持った人も仲にはいるかもしれません。でも、そういった場合、大抵のチームは優勝することはできないでしょう。自分達のチーム、会社、国に関心がない人達に、自分達のチーム、会社、国を誇りに思うはずがないからです。その最たる典型例が、今回勝ち残ることができなかった「東京オリンピック」です。残念ですが、国内からの想いが満足レベルに達しなかったんですね。

目先のことに(取り急ぎ)注目することも大事なんですが、でもね、こういった、(精神論に近いですが)「関心の無さ」が「愛国心」「愛社精神」を無くしていっているんじゃないでしょうか。

じゃ、どうするか?政府は、企業は必死にこれを食い止めて改善する他ありません?How?それは即答できることではありませんが、トップは常にそのメッセージを伝え続ける必要があります。しかし、重要なのは、国民や従業員はマカセッキリではいけないということです。私達もしっかりと関心を持つことが重要なんです。政治に対して、社会に対して、そして小さなことからいうと、電車内でのマナー違反を指摘すること、近所の子供の悪さを指摘することなど、いつからか失われてきたことを少しずつ取り戻す必要があるのではないでしょうか?

これが今私達ニッポンに最も欠けていることではないでしょうか。そして、逆に(東南アジアなどの)発展途上国では、それがまだ残っています。良き古き日本のあの頃が、まだ他国には残っています。まずはその頃の日本を取り返していく必要があると私は強く思います。

長文にて失礼しました。

【今なら最大30%OFF】多くの政治家、経営者、投資家愛読の『ニューズウィーク日本版』

メルマガも始めました!↓ここから登録できます!
Global MBAでビジネスに革新を!(MBA活用法)
--------------
TAG index
人気ブログランキングに参加しています。面白い記事だったなぁと思った方は是非是非クリックしてください!!

Global MBA的 お薦めの本:「ビジネス数字力を鍛える」【その6】

10/4/2009(Sun) Global MBA@ThunderbirdMBAを活かせ

(PR)会社を売りたい・買いたい経営者様!
後継者をお探し、株式公開を目指している方!コチラ


第六回目のお薦めの本は、ビジネスマン・ウーマンには避けて通れない「ビジネス数字力」についてです。私達の業務のほとんどは数字を扱うものです。工場では生産管理、営業ではお客様に提案する際にお客様の利益やコストについて、会計・財務では当たり前のように数字は使われていますし、法務や広報でもあらやうるプレゼンや報告資料に「数字」は使われています。数字を使わないで業務を遂行することがむしろ難しいくらいですよね。中には無理して数字を使わなくてもなんとなくなるケースもありますが、数字を使うことでより説得力も増すので、裏付けをするためにも、むしろ使う方がより良いわけです。

しかし、そんな数字も使い方・扱い方を誤ると違った方向に誘導してしまったり、何のための報告だったかを見失ってしまうことにもなりかねません。この図書では、数多くの新しい発見や忘れていたことや、気づかされたことがあります。その中でも1番は、数字やデータを相手に理解するだけでなく、共感してもらうだけでなく、最終的には動いてもらうためのものしなくてはならない、ということ。一見当たり前のことなんですが、なかなか意識できていなかったと大反省です。目的は理解していたつもりが、いつしか資料作成に没頭してしまい、相手に分かり易く伝えることにばかり意識がいってしまい、その次の相手の行動を意識した資料作りになっていなかったことが何度かあることを思い出します。相手に「へぇ~、スゴイね」と資料に感心しえもらうのではなく、「よし、では、この内容で進めてもらおう」と発注、契約、承認に結びつく行為にまでもっていく必要があるわけです。そういった数字の見せ方、伝え方まで最終的には意識しておかないといけないわけです。

さて、この図書に戻りますが、最初は、もっと「数字」の塊の本かと思って身構えていたのですが、そんなことは一切ありません。簿記などのような計算問題がでてくるわけではありません。コンセプチュアルな内容で、「ビジネス数字力」のフレームワークの説明とお考え下さい。(さすが、ビジネススクール教授だけあって)ケーススタディ式になっているので、非常に分かり易いです。数字の計算力ではなく、どのような数字をどのように扱うか、という「考え方」を重視した図書となっています。計算が苦手な方には入門書として素晴らしいと思います。逆に計算が得意な人に対しても、「計算力が優秀」が「ビジネス数字力」とイコールではないことが理解できる内容の本になっているので、お薦めです。

詳細は図書を読んで戴くとして、フレームワークのポイントだけ、ご紹介します。

1.分析の目的をおさえる
   ↓
2.仮説を持ってどんな情報が必要かを洗い出す
   ↓
3.適切な情報を収集する
   ↓
4.分析の際にどんな前提を置くべきか確認する
   ↓
5.集めた情報を加工、計算をする
   ↓
6.目的につながる解釈をする
   ↓
加工結果や解釈をわかりやすく表現する

タイトルビジネス数字力を鍛える (グロービスの実感するMBA)
筆者:田久保善彦
ISBN:978-4-478-00440-1




SOHO・起業家・週末起業家が使うバーチャルオフィス

メルマガも始めました!↓ここから登録できます!
Global MBAでビジネスに革新を!(MBA活用法)
--------------
TAG index
人気ブログランキングに参加しています。面白い記事だったなぁと思った方は是非是非クリックしてください!!