2009年2月27日金曜日

戦時中の過去の日本の過ちについて「高校生エッセイコンテスト入賞作品」を読んで

2/26/09(Thurs) Global MBA@Thunderbird (サンダーバード MBA)

異文化間コミュニケーションの1つでもあるトピックをご紹介します。ある日本人高校生が海外留学をした際に「おれは日本人が大嫌いだ。お前たちは世界一残酷な民族で、おれたちフィリピン人はひどい目に遭ったんだ」と別の留学生に言われたそうです。それがとてもショックで落ち込んで、日本にいる日本の先生にも相談をしたとか。ところが期待していた慰めの言葉ではなく、意外にせも先生も過去に似たような経験をしたことがあるとか。

「あのね、子供がしたことに対して親が責任を取るというのは当然でしょ。それと全く逆のことを考えればいいのよ。歴史的な問題の場合、上の世代の過ちに対 して、下の世代の人たちが責任を取らなくちゃいけないの」(先生の言葉)その言葉に百パーセント納得したと言ったらうそになる。少しの理不尽さを感じたものの、私は彼 らから「試されている」と感じた。歴史を変えることはできない。だが、これからの日本を築いていくのは、紛れもない「私」なのだ。

これって、一人の学生と先生の過去の体験話に過ぎませんが、考えさせられると思いませんか?私も似たような経験をしたことがあります。アメリカの現地の中学校にいた頃です。クラスの初日、(歴史の)先生が出席をとっている時に、私の名前で止まりました。私の名前が第二次世界大戦時のトップの苗字と同じだからです。「お前は○○の親族か?!」と言われたときは「No」といいましたが(実際に違うそうです)、何となく信じてもらえていないような気がしました。もう1回は、ある韓国人教授と会話をしていたときです。私が自己紹介をした時に、「君の名前はよ~く知っているよ。韓国では有名だからね」といわれたことを今でも忘れません。上の高校生のようにハッキリとは言われませんでしたが、やはり、苦しいものですね。

しかし、このエッセイで高校生の教師が言っているように、「上の世代の過ちに対 して、下の世代の人たちが責任を取らなくちゃいけないの」」ということは何となく分かるような気がします。私たちは戦争を経験してきませんでしたが、過ちは過ちとして、次の代もしっかりと継いでいく必要があると思います。但し、その償い方を金銭的にするのではなく、正しく理解をし、今後同じようなことが起きないようにし、そして、積極的に仲良くすることを努めることが大事だと思います。日本人は野蛮だ!残虐だ!と今でも思っている人はたくさんいるでしょう。しかし、今は違うんだ!日本は生まれ変わったんだ!ということを我々の代が伝えていかなくてはなりません。少なくとも私は日本の良さを知ってもらおうと努力しています。

※ 勿論、何が正しいのかハッキリしないこともあります。戦争論やその他書籍を読んでいると、日本は悪かったわけではないのかも、と思うこともあります。もしかすると、日本には非がないのでは?と思うこともあります。しかし、それでも、日本を恨んでいる外国人の想いがそれが事実だったとしても、変わることはありません。それよりは今の彼らとどのように向き合っていくか、どのように日本という国のイメージが改善されるかを私たちの代で何とかしていくべきである、と、このニュース/エッセイを拝見してあらためて思いました。

異文化を超えた友情や関係を築くにはとことん会話をして、自分を理解してもらうことが一番の近道だと思います。過去の歴史的問題が何であれ、それは自分達の誠意や熱意をもって改善することは十分に可能だと思います。

掲載元
高校生エッセイコンテスト入賞作品紹介
外務大臣奨励賞 饒平名(よへな)玲美
http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/090226/sty0902260744002-n1.htm

産経ニュース(インターネット)2009.2.26 07:43


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