2008年10月27日月曜日

休暇を利用して今年最後の国立公園巡り(3日目)Arches NP

10/21/08(Tues) Global MBA@Thunderbird (サンダーバード MBA)
(遡って投稿しています)

3日目:Arches National Park
この国立公園は世界の中でも最も多くのアーチ(穴あき岩)が集まる土地で、約1500のアーチ型をした岩が東京23区の半分にあたる狭い地域に点在していることが確認されています。

3日目は天気もあまり良くなかったので、少しだけゆっくりめ(午前8時)に起きました。朝一番に車に用事があったので行って気温見てみると、、、5℃という表示が…。超寒い!!にも関わらず、本日は登山の格好なので、お互い短パンという薄着だったので、、、いつも以上に寒く感じましたね。よく泊まるモーテルにはコンチネンタル・ブレックファースト(軽朝食)がついていますが、ここのLa Quinta Innはいつもの内容+自分で作れるワッフルがあり、私は朝から食べまくり!

満腹になってから、いざ出発です。モーテルから車で10分位北に行った右側にArches国立公園へ入る道があります。いつものように、国立公園のゲートの所で記念撮影をし(写真)、曇っていたので、まず先にVisitor Centerに立ち寄り、お土産屋で買物を済ませました。(こことキャニオンランズには私達が集めているスプーンが置いていないのがショックでした)妻はおなじみのパスポートにArches国立公園のスタンプを満足げに押していました。買物も終わり、いよいよ公園の中に入っていくわけですが、天気がいまいちすぐれません。曇っていて、写真栄えしない天気でした。それゆえ、当初考えていた予定(まわり順番)を変更して、最初からハードな登山から開始です。以前、アーチーズ国立公園に来た大学の友人夫婦が教えてくれたポイント(実際に彼らが行ったポイント)は、夕方に「デリケートアーチ」に行き、それまでに
・(公園入ってすぐの)Park Avenue
・Balanced Rock
・Window Selection/Double Arch
・Devils Garden
に行くことでしたが、時間的制約もあり、我々はPark Avenueは車の中から眺め、途中のLa Sal Mtns ViewPointやPetrified Dunes Viewpointでも停車しましたが、曇っていていい写真が撮れなかったので、すぐに出発し、Balanced RockとWindow Selection/Double Arch(インディー・ジョーンズでも登場する場所)は後で晴れることを期待して、最初は通過して、イッキに一番奥のDevils Gardenまで向かいました。

妻は朝が早かったこともあり、車中ではスイスイ寝ていましたが、到着次第叩き起こし、登山準備です。特に険しい所に行くとは想定していませんでしたが、実際のところは…。登山前、入り口付近でアメリカ人の老夫婦の集団が話している声が聞こえて、「昨日寝ているときに外で銃声が4,5発聞こえたよなぁ~!!?」とかなんとか。怖ぇ~、何があったんだ??!。平和そうな町に見えていたのですが、やはり銃社会のアメリカにいることをあらためて感じましたね。さて、気を取り直して出発です。水と軽食を抱えていざ出発!と、進もうとしたら、車の目の前に可愛いウサギちゃんが現れ、私達に「頑張ってぇ~」と言っているようでした。(写真)

少し歩いているとPine Tree/Tunnelアーチがあるという案内があって、向かったのですが途中で工事の兄ちゃん達がセクセク仕事をしていたので、その邪魔をして横を通過していくのはやめようということになり、少し引き返して本命のアーチの方向へ。と、いうより、Pine Tree/Tunnelアーチは遠くから見ても見当たらなかったのでパスすることに…。しばらくすると、Landscape Archというのがありました。結構な規模のアーチで、88.4mと世界最長らしいです。近年、幾度も大きな崩落があり、真下まで行くトレイルは禁止になったとか。私が生きている間はまだ大丈夫かもしれませんが、この先何年持つかどうかは自然に左右されることなのでしょう。ここまでは初級者レベル(往復1時間程度)ですが、それから先は中級(往復2,3時間)/上級(3時間~6時間)レベルになります。と、いっても私はこの先にあった岩を登っていくのが最もキツイと思いましたけどね…。それから先は単に坂道なのでキツクはないのですが、この急な岩を登っていくところはハードだと思います。我々が帰ってくるとき、ちょうどここを登ろうとしていた夫婦がいたのですが、奥さんが「I can't make it!/私は登れそうにないわ」と旦那さんに言っている声が聞こえてきました。ここの岩山はちょっと覚悟しておいたほうがいいかもしれません。

この岩山を登りきると、緩やかな坂道が続きます。最初に向かったアーチはパーティションアーチ(「地球の歩き方」には載っていませんが、私はNavajo Archよりいいと思います)です。私はこのDevils Gardenエリアではこのアーチが一番良かったと思います。何が良いかというと、そこから見れる素晴らしい景色です。先ほどランドスぺープアーチを下から見ましたが、その右上にこのパーティションアーチがチラッと見えていました。今度はそのパーティションアーチから下と遠くの景色が一望できるのです。ここは素晴らしいです!大きなアーチの横に小さな可愛いアーチもあるのが魅力的です。「地球の歩き方」に載っていなかったのが残念ですが、是非訪れてみてください。行くだけの価値はありますよ。価値といえば、戻る途中、向かう人たちから、「Is it wort going there?」と頻繁に聞かれました。そのアーチに行く価値はあると思うか?ということなのですが、ここまで必死にきたのに、価値がなければ、これより先、行かないとでも判断するんでしょうね。私は全て「Ofcourse, it's worth it!」と答えていましたが、其の中でも、このパーティションアーチはお気に入りですね。

その次に向かったのは、Navajo Archでした。ここの素晴らしいところは、かなりアーチの状態が良いところです。名前の由来はかなり前にNavajo Indianが見つけたことから付いたそうです。(ちょっと単純なような気もしますが…)ここでちょっと腹が減り、もってきていたグラノーラバーを食べることに。他のカップルも同じようにここで休憩をして軽食を食べていました。すると、リスが多かったみたいで、集まるは集まる。軽食を食べていたカップルは必死に追い払っていました。自然のリスのはずなのに、人間の食べ物の味をいつしか知ってしまったようですね…。逃げもせず、狙ってくる姿はちょっと悲しかったです。

さて、ここから更に歩いてダブル・オー・アーチまで向かいました。途中、両側が切り立った岩の背を通る場所があり、えていうと、高層マンションとマンションの間に幅2m弱の岩できた橋を渡るような感じです。手で押さえる所もなく、強風が吹いたら簡単に飛ばされてしまいそうな場所です。しかし、景色は最高です!途中、帰ってくるおじさんが快く写真を撮ってくれたのですが、崖っぷちの所に座って写真を撮ってもらうのはかなり度胸が要りますよ(怖)。そこから更に30分歩いた所にダブル・オー・アーチはありました。正直言うと、私はやはりパーティション・アーチの方が良かったかなぁと思いますが、それでもここまで来た甲斐はあったと思います。そこから更に先に上級者コース経由でランドスケープ・アーチまで戻ることができるのですが、時間がなかったので、来た道を戻ることに。この頃には私の計算通り天候が回復し、青空が戻ってきて、写真を撮るには絶好の状態になっていました。長い時間かけて歩いている内にきっと晴れるだろうと確信していましたが、正に其の通りになりました。帰りは下り坂が中心だったので、意外と早く戻ることができましたが、やはりあの登るときにキツイ岩山は下る時も結構怖かったと記憶しています。かなりの角度の岩山を登るので、慣れていないと、後は高所恐怖症でない人じゃないとちょっと無理かなぁと思いました。

車にたどりついたのは、1時半頃だったでしょうか。それから、急いで妻の目薬を取りにモーテルに戻り(結局一度も使わなかったそうですが…「クソッ」)、Wendy’sで急いで昼食を買って、Visitor Center前の駐車場で食べて、また、国立公園の奥へと向かいます。

園内に再び入ってからは晴天が続いていたので写真も綺麗に撮れました(カメラマンは私ではなく、妻ですが…)。まず最初に見たのは、スリー・ゴシップスという岩です。(写真)まるで3人が寄り添って、何か内緒話をしているかのように見える岩です。私たちはきっとこの3人は3姉妹だろう、とかなんとか言いながら撮っていました。その次、遠くからでもその存在を確認することができたのですが、Balanced Rockに向かいました。ここは、車で行けば本道の横に駐車場があり、アクセス的にはとても便利です。アーチではないのですが、今にも崩れ落ちそうなバランスを保った不思議な岩です。1976年までは隣に別の岩があったようですが、嵐の影響で崩れてしまったとか。ご覧になればわかるかと思いますが、このBalanced Rockも後どれくらい持つだろうか、と考えてしまいます。きっとこの形状からすると、そう長くはない(縁起でもない言い方をしてゴメンナサイ)ような気がするのは私だけでしょうか。

Window Selectionは北の窓しか見ませんでした。Delicate Archに行く時間だけはしっかりと確保しておきたかなったので、北の窓が綺麗に見えるポイントまで歩き、そこから記念撮影を。ちょうどレインジャーツアーが横でやっていて、どのようにしてこのアーチができたかを説明していましたが、最後まで聞かないで駐車場へ。駐車場の逆側にあるダブル・アーチは駐車場からしか見ませんでしたが、結構いい状態のアーチではないでしょうかね。

時計の時刻は3時半頃でした。日没は6時半頃。デリケート・アーチには遅くとも日没の1時間前には到着しておきたかったので、残りのポイントは我慢して、本日本命のデリケートアーチに向かうトレイルがある駐車場(Wolf Ranch)へ。シーズン中は早く駐車場に行かないと、駐車できなくなると聞いていましたが、まだ3/4位しか埋まっていませんでした。往復4.8kmの距離とそう遠くは感じないのですが、昇り降りが激しく、往復に2,3時間ほどかかってしまうデリケートアーチ。結構キツイ坂だったと思います。(写真左:途中のポイントから駐車場を撮った写真)しかも、午前中に登った岩山からの疲れがでてきていて、思うように足が進みません。頂上らしき場所が見えたら「もうすぐだ!」と思ってそこを目指して歩いていたら、更に頂上が見えて、それを目指して歩いていると、更に先が見えて、、、というのを繰り返していると、ドッと疲れがでてきて…。これでもか、、、と思いながら最後は体力というよりは精神力で登りきったような感じがします。それでも、登りきって、いざデリケート・アーチを見た瞬間、今までの疲れはドッと消え去ってしまいました。一瞬にして疲れや辛かったことが消え失せてしまうくらいでした。ここは相当NICEです。が、登るのは結構ハードですョ。足腰の弱い方は、ちょっと大変かもしれません!

悲しいお知らせ:デリケート・アーチで綺麗な景色を楽しんでいたのですが、標高が高いのとすぐ周りは崖なので、強風が凄いこと凄いこと。その時です!!妻が手で押さえていた帽子を一瞬緩めた瞬間、谷底に飛ばされて行ってしまいました。かなりお気に入りの帽子で、アメリカに来る前に、以前の勤務先の同僚から戴いたキャップ帽で、相当ショックだったようです。冗談かと最初は思っていたのですが、真面目に、「谷底に取りに行く」と言い始めたときはちょっと驚きましたね。確かに谷底まで歩いていこうと思えば行けなくはないのですが、戻ってくる頃には、日は暮れていて真っ暗でかなり危険になります。「諦めてくれ!」と言って、取りに行くことを何とか断念させました。それから暫く景色を楽しんでから、6時10分頃に下山し始めました。デリケート・アーチを見ている人は、総勢20人位はいたでしょうが、この時下山し始めたのは私達だけでした。駐車場に戻るのにも1時間弱はかかるので、日が暮れる前には下山し始めた方が良いと思っての判断です。下山していると、、、日没時刻の5分前(もうかなり暗くなっているにも関わらず)あと30分位登らないとたどりつけない場所でまだ登ってくる人たちをすれ違います。絶対に間に合わないのに、、、頑張るのか・・・、とちょっと理解できない私達でしたが、無理に止めはしませんでした。車に戻った頃は、案の定、暗くなっていて、下山するにはちょっと危ないかなぁという感じでしたが、我々はちょうど良いタイミングで下山することができたと思います。この日の登山は、夕陽に当たる私達の影を撮って終了です!(写真)

夕食はホテルのフロンで教えてもらったお勧めのイタリアンに行きました。(Moab市内にある観光案内所の向かい側にあります)よほど疲れていたのか、2人共頼んだビールをゴクゴクと飲んでいました。翌朝のキャニオンランズの日の出の為に早く寝ようといっていましたが、そんなことを言わなくても、今日はかなり歩いたので、モーテルに戻ってから速攻で熟睡でした。ZZZZzzzz.........

4日目へ続く>

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休暇を利用して今年最後の国立公園巡り(2日目)Mesa Verde NP

10/20/08(Mon) Global MBA@Thunderbird (サンダーバード MBA)
(遡って投稿しています)

2日目:Mesa Verde National Park

今週1週間大学はキャリア・ウィークというイベントがあり、いわゆる学内で行われる就職フェアーですね。社費である私には一切関係ないので、1週間のお休みを戴いたのと同じになります。このチャンスを逃しはしません。かねてより計画していたのですが、今年最後のGrand Circleでまわりきれなかった残りの国立公園を訪れる、というのが私たちの計画でした。

この時期、ホテルの向かい側にあるVisitor Centerは既に閉鎖されているため、一人$3で参加できるMesa Verde国立公園(世界遺産)のツアーは博物館での申し込みとなっていました。ツアーは場所にもよるのですが、クリフパレス(Cliff Palace)という遺跡は一人$3支払ってでないと、入ることができない場所となっています。鍵も閉められており、時間になるとレンジャー引率のガイド・ツアーが開始します。他、スプルース・ツリー・ハウスは、夏期(私たちが行った時期もOkでした)は無料で自由に入れますが、冬期は1日3回行われるレンジャー・ツアーに参加しない限り入ることができないそうです。私たちはこの2箇所しか行きませんでしたが、十分に楽しめたと思います。他にも半日間かけてレンジャーがガイドしてくれる有料ツアーなどもあるようですが、おそらく一般的なのは、一人$3で気軽に入れるツアーなどではないでしょうか。詳細は、Visitor Center(今の時期のように閉鎖されている場合は、博物館)で確認してみてください。

さて、この$3のツアー(1時間程度)ですが、先着順ということをガイドブックで読んでいたので、朝一番に行こうと決めていました。博物館の開館が8時、ツアーの開始が9時からでした。そのため、極寒の中、早朝に起き出発したわけですが、やはり「早起きは三文の徳」というだけあって、いいことがありますよね~。出発前には面白い「クラゲ雲?」が私たちの目的地の方向から歓迎してくれているようでした(写真)。きっと何かいいことがあるのかもと二人して話しながら進んでいくと其の通りでした。雲の次に私たちを歓迎してくれたのは、動物たちでした。まずは車を走っていると、立派な角があるミュール鹿(写真)が草を食べていました。車を止めて妻が写真を撮ろうとすると、こちらを向いてカメラ目線!(実際には、妻曰く耳を真っ直ぐに上げている場合は、警戒している証拠だそうです。ちょっと悪いことしたなぁと思いつつ、いい写真が撮れたと思います)

それからまた少し走っていると、今度は違う種類の鹿(写真)の家族の姿が…。(ミュール鹿の雌なのでしょうか?ちょっとわかりません)車道のすぐ脇にいたので、私たちの車が近くを通るとかなり警戒して、妻が窓ガラスを開けると逃げる体勢をとっていました。美味しそうな緑の草が無くなってきているこの時期、彼らは一体何を食べているのでしょうかね?と、言いながら車を進めていると、今度は、野生の馬がいるではないですか?えええええ??という感じでした。野生の馬がいること自体信じられませんでした。後でレンジャーに聞いてみると、地元のインディアンが所有する馬ではあるそうですが、牧場にいるような、柵に囲まれている場所で飼われている馬ではなく、国立公園に放し飼いしている馬だそうで、ほぼ野生と言っても過言ではないでしょう。

博物館には開館直後に到着したせいか、まだお客さんは0人。入館した際、受付のお姉さんもレインジャー達とおしゃべりを楽しんでいて、私達が入ってきたことを少し驚いていました。そんなに朝早いんでしょうかね・・・?(後から色々と考えると、この時期にして、この早朝に行動をする人はそれほど多くないのかもしれません)博物館で少しゆっくりしていると、いつの間にか8時半になっていたので、$3のツアー券を買って、すぐに車で15分位かかるCliff Palaceの方向へ向かいました。Cliff Palaceに行くには、途中の道を左に入るのですが、左折して1マイルくらい行った所でしょうか。またしても動物に遭遇しました。と、いうより動物に取り囲まれていたような感もしたくらいです。最初に発見したのは、七面鳥(Turkey)です。道のすぐ脇で必死に「コッコ~ォ!」言いながら何かを食べていました。5,6羽くらいが朝から(鶏のような)うるさい音をたてながら空腹感を満たしているようでした。(同時にこちらの空腹間が余計に大きくなる一方でしたが[笑])写真を撮って車を少し進ませると、目の前、両脇に鹿も朝御飯を美味しそうに食べていました。少し遠くから撮ったのですが(写真)、逃げそうにないので、ちょうど車が真横に来た頃、今度は私の方の窓を開けて近くで写真を撮ろうと試みようと、、、、。でも、、「アッ!」と気付いたら、先ほどまでは車一台いなかったのに、運悪く、レインジャーの車が…。レインジャーについて詳しくは分かりませんが、私が思うには、単なる案内をしたり、土地に詳しいレインジャーと逮捕権のあるレインジャーと大きくわけると2タイプにわけることができると思います。車の車両からして、このレインジャーは後者であると判断し、ここは道の真ん中で駐車して鹿の写真を撮るのは諦め、そのままCliff Palaceへ向かうことに。妻は、あのシャッターチャンスを逃した~!!と残念がっていましたが、私はレインジャーに止められて違反キップを切られることも想定していたので、それから逃れられて良かったと一安心していました。いずれにせよ、動物がこんなにも近くにいたのは、早朝に出発したからだと思います。ここは朝型人間にとっては嬉しいことです。

動物の次の「得」は$3のツアーでした。$3位なので、実はそれほど期待していませんでしたが、9時前になっても誰も集まってきません。(キャンセル???)嫌な予感がするなぁと思っていましたが、、、9時ちょうどにレンジャーが一人来ました。彼も私達も「え?これだけ?」という顔をしていましたが、5分待ってみても他に誰も来ませんでした。そうなんです。寒い時期の朝一番のツアーだったからなのか、他にツアーを申し込んでいる旅行客がいなかったので、私達のプライベートツアーとなりました。「You guys are really lucky!! Usually, we have up to 60 people in 1 tour」と言われ、最大60人位集まるツアーなのに、今回は私達2人だけと聞いて、「早起きして良かったぁ」とあらためて思いました。

ツアーに行く入り口のゲートの鍵を開けて、ガイド(レインジャー)のおじさんが私達を引き連れて遺跡へと案内してくれました。写真でどれだけ臨場感が伝わるかは分かりませんが、ここCliff PalaceはMesa Verdeの中でも最大級の遺跡箇所で、多くの家族が集まって暮らしていたところです。説明を聞いていると、この遺跡は短期間で作られ、また、(確か)100年前後くらいしか使われなかったようです。食糧難、水不足などから、他の地へ移住していったという話になっています。かなり正確な時期を言っていたので、どうしてそこまで分かるのかと訊ねたところ、使われていた木の幹などから年代がわかるそうです。木の幹を見て、其の頃、水不足だったことなどもわかるそうで、現在でも考古学者などの研究者の研究は続いているとか。

レインジャーが特に説明していたのは、Kivaという丸い部屋ですが、これは宗教的儀式をやるために作られたものだそうで、1家族に1つ必ずありました。寒い季節などは、ここを家族の憩い/寝室にもしていたそうで、暖房システム(暖炉)も完備されていました。2人だけたったからなのか、立ち入り禁止という区域の中にも少し入れてもらい、奥の方を見ることができました。途中、キツネの糞が落ちていて、ここは俺の縄張りだと主張するかのように定期的にこの位置で糞をしていくそうです。他にも、ついこの間まではなかったとうもろこしの食べた後(化石化)が地面の上にあり、これは、おそらくリスが土の中から掘り起こしたモノだろうと言っていました。

一部考古学者たちによって修復された部分もありましたが、多くは手付かずの良い状態のままでした。

45分位経ってから、次のツアーにくる観光客が集まり始めていました。次のツアーは私達2人だけというわけではなく、10人くらいはいたでしょうか。(距離がそれほど離れているわけではないので、よく見えます。ツアー開始場所は崖の上で、遺跡は崖の真下に位置しています)

ツアーの最後はレインジャーの生い立ちを聞いたり、日本について質問をされたり、これからの予定について相談したりしながら、出口(崖の上)に到着しました。朝早く起きるのはちょっと辛いかもしれませんが、早起きすると(きっと)いいことがあると思います。皆さんも是非早起きを!

ツアーが10時過ぎに終わり、朝食を済ませていなかった私達は博物館へ戻りました。博物館の斜め前にお土産屋さんとカフェテリアがあり、ここで朝食を。ここで食べたNavajo Tacosが意外と美味しかったことを今でも覚えています。ちょっと残念だったのが、晴れ男・女である私達ですが、この時は外が急に暗くなり雨が…。今まで2人で旅行して雨に降られることは滅多にない(ホテル/車中は除く)のですが、ちょうど降ってきてしまいました。それゆえ、少しお土産屋さんでも時間をつぶしていると、雨もひいてきたので、博物館に戻って、中を回って、次の遺跡(スプルース・ツリー・ハウス)へ。ここは、博物館の真後ろにあって、気軽に訪れることができる遺跡です。そのため、観光客が沢山いましたねぇ~。Cliff Palaceとは大違いでした。

世界遺産メサベルデ国立公園の旅の次はアーチーズ国立公園です。お昼過ぎにメサベルデ国立公園の観光を終え、次なる目的地Utah州のMoab市に向かって移動します。

Moab市では2泊するので、安いホテルでもいい評価の所にしようと考え、Expedia.comにある口コミ評価をチェックしたところ、La Quinta Innが最も評価が高かったです。コメント通り部屋も広く、モーテルにしては、トイレと手洗い場所がセパレートになっていたりして良かったですね。夕食は、近くのBest Western横にある中華を…。味はまぁまぁという感じでしょうか。

番外編:
下の写真は、博物館にあった当時の姿を模型にしたものです。5つの時代にわけて模型がありましたので、順番に写真を載せます。

①                 









































<3日目へ続く>

独り言:
前にも富士山の有料化についてのニュースがあったときにコメントしましたが、アメリカの国立公園は全て有料です。州立公園は国定公園も有料です。こうすることで、運営・維持費に充てることができ、公園自体も綺麗に保てていると思います。国立公園に来るとゴミが少ないことに気付きます。日本も富士山などは有料にしていいと思います。 と、いうことをここでは中心に書きたいのではなく、1つ面白いことを発見しました。町の中で車を走っていると、信じられないことに、当たり前のように車の窓からゴミを捨てる人をよく見かけます。人間として恥ずかしいですよね。アメリカにいる全員がやっているわけではないですが、それでも、そういう行為をしている場面をよく見かけます。でも、こういう人って、国立公園にはあまり来ないんですよね。心が汚い人たち(と、決め付けた言い方は良くないですが)は国立公園(自然)の良さを理解していないのか、滅多に見ることがありません。 町ではゴミを投げ捨てる人が普通にいるのに、国立公園ではそんな人がいないのは何故なのでしょうかね。有料だから?国立公園だから?どうすれば、この町でゴミを投げ捨てている人たちのマインドセットを変えることができるのでしょうか?色々と考えてしまいます。

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