2010年2月22日月曜日

Global MBA的: 日本企業は危機感を感じているか?

2/22/2010(Mon) Global MBA@ThunderbirdMBAを活かせ

先日、日本航空会長の稲盛氏が「社員全体に危機感があまりない気がする。社会に大変な迷惑をかけたことを自覚し、一日も早く出血を止めないといけない」とコメントした件についてですが、正直これは日本航空に限ったことではないと思います。日本の大企業の多くは、似たように危機感をあまり感じていない社員が大半なのではないでしょうか。って書くと、一生懸命に頑張っている人に失礼ですが、それでも、外資系や海外企業と比べると、私は危機感が余りにもなさ過ぎると思います。それは、かつての日本企業の特徴であった終身雇用制度(クビにならない)も大きく影響されているように感じます。

昔はそれが良かったかもしれません。昔は大企業に就くこと、安定した企業に就くことがゴールであり、誰もの憧れでもあったようですが、今はむしろそういった企業では、定年まで安定していると誤解し、気を抜いてしまう人もいるようです。私の勤務先を例にしているわけではなく、周りからも聞いている話をトータルに纏めた結果です。

この危機感を感じていないと、まず他社(者)と比較して「スピード」が違ってきます。そして、「競争力」が衰えてきます。更には「何とかしよう」という「忍耐力」や「解決力」にも大きな差がでてくるのではないでしょうか。

外資系や海外の企業では、この危機感とは常に向き合っている状態にあります。危機感を持っていないと、翌日から解雇されてしまうというリスクを抱えているからです。其の分、その危機感を乗り越えて、目標を達成することにより、報酬面で報われる、ことは周知の事実かと思います。雇用についての考え方でもあるので、どちらがいいかは人それぞれかもしれませんが、ポイントは、この危機感を常に持っているか、否かです。報酬に関係なく、常に危機感を持てている方はどんな状況においても頑張れる人です。日航のケースは明らかですが、他の日系企業の中で危機感を感じていない皆さんにも是非「危機感」を感じてほしいものです。

時折、「君達に明日はない」というNHKのドラマのことを考えてしまいます。残酷ですし、自分もそんな目にあったら辛いなぁとは思いますが、でも、首切り専門コンサルを積極的に日本で導入してみると、危機感を感じて更に頑張る人が増えてくるのではないでしょうかね?

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