2010年1月10日日曜日

Gobal MBA的:教育場面におけるソフトスキルって意外と影が薄くなっていないか?

1/10/2010(Sun) Global MBA@ThunderbirdMBAを活かせ

MBAで受けた教育には様々なソフトスキルがあったが、企業に戻ってきて、そして他社の知り合いとも会話をしていると少しずつだが、何か見えてきてきたものがある。それは、企業は当然なのかもしれませんが、結果重視という観点からピンポイントで必要な業務スキルの研修に力をかけます。(勿論、全社がそうだとは言い切っていません)例えば、会計の知識だったり、生産の知識だったり、もしくは、金融の知識かもしれません。それは覚えたら、即実践で使うことができるし、理解できたかどうかを評価もし易いからだと思います。結果に直結するものほど積極的に研修プログラムの中で取り入れられていませんか?教える講師や研修企業側からしてみても、教えやすかったり、結果が数字で見出しやすいという理由もあるでしょう。

しかし、それと同時に、いや、それ以前に、従業員(新入社員、中堅社員、中途社員、リーダー社員、幹部社員、役員クラス)それぞれがちゃんとした自覚を持ち、色々と吸収し、チャレンジしていく精神を持っている必要がありますよね?また、より良い企業にするには、より売上を高めることではありません。より良い企業にするには、満足を期待するお客様に対してより良いサービスを、より良い製品を、より良い接客を日々高めていくことなのではないでしょうか。そうするためには、業務知識も当然ですが、それ以前に、どうやって『人の育成』を行うかがポイントだと思います。ちゃんと人の育成を幹部社員は意識しているでしょうか?ここでいう育成は、従業員のキャリアを始め適材適所の業務振り分けなど多岐に渡ります。中堅社員は、しっかりと後輩をフォローしてあげられているでしょうか?単に教えるだけでなく、理解しているかもちゃんとチェックしていますでしょうか?ミスをフォローしてあげ、強みを上手く伸ばそうとしているでしょうか?常に、皆がステップアップしていけるように努力する必要があります。役員クラスの方が『人の育成』に直接関わることはあまりないと思われるかもしれませんが、それは大間違いです。すぐに思いつくだけでも2つあります。
  1. トップが『人の育成』に対して熱心な企業ほど社員がついてくる。人重視の会社であることが全社に伝わり、しっかりとフォローするシステムができあがる
  2. トップに褒められるとやっぱり嬉しいものです。トップのプラスの影響力を存分に活かして、従業員の成長力(バネ)をより跳ね上げる力を秘めていると思います。
ただ、なかなか難しいのが、結果がすぐに表れづらいことです。この不況の中、殆どの企業では予算の削減を強いられているかと思います。そんな中、真っ先に削られるのは、(仕分け作業でもありましたが)ROIを生んでいなかったり、結果/効果が見えづらいものです。実は上記で説明したこのようなソフトスキル教育も同じなんです。まぁ私は、「見える」けど、中長期的なものと位置づける方がいいかなぁとは思いますが。

業務知識などは、直近に役立てられるもので、ROIもそれなりに高いと思います。一方、上で説明したようなソフトスキルは、直近では役立てられないものが多く、いや、身体に染み付くほど理解できるのにはちょっと時間がかかるという意味ですが、、、でも、ROIは通常の業務知識など以上だと思います。この根本的な根幹を成す意識レベルのソフトスキル教育って、目立ちませんが、ゆくゆくは結構な影響力があるんじゃないでしょうか。

それに気づいている企業と気づいていない企業では大きな差がきっとでるでしょう。私の会社はどっちかな…。微妙ですが、私なりにもう少し意識レベルのソフトスキルを増やしていけるよう努力はしていきたいと手段を考えています。

欧米諸国ではソフトスキルは日本より確実に強いと私は思います。これから益々グローバル社会に突入していく中、グローバルで競争していくには、同じ土俵で戦うことになるわけですが、ソフトスキルもキチンと鍛えておかないと、日本の経済力、人材力は益々下がっていく一方のような気がしてなりません。

皆さんは、どのような教育方法が会社、社会、学校であったらいいなと思いますか?

--
Blog: http://tojodojo.blogspot.com
ML: http://www.mag2.com/m/0000277695.html
LinkedIn: http://www.linkedin.com/in/tojodojo

0 件のコメント: