2008年12月24日水曜日

年末の追い込み(消費者の購買意欲に賭ける各社の闘い)

12/23/08(Mon) Global MBA@Thunderbird (サンダーバード MBA)

不景気の中、少しでも消費者に購買意欲を獲得すべく販売側も必死である。また、ライバル会社との差別化を図るため、ここでもかというくらいハッキリと違いを主張したりしている。ご存知の通りアメリカの年度末は12月というのが大半だが、この時期、クリスマスという一大イベントもある。アメリカの消費がイッキに鰻登りする時期である。そんな中、不景気で仕事もお金も無いという状況が続くと購買意欲は一向にあがらないが、それをしっかりと分析しているのか、販売側も色々と考えています。まず私が目にしたのは、普通の値引きではなく、リベート(お金が戻ってくる)を上手く使った方法です。年度末の売上げを何とか達成したいという思いからなのか、年度末までに購入すれば、(例えば)$3の歯磨き粉に対して、$2のリベートが返ってくるようなイメージです。しかし、このリベートは現金ではなく、その分の金額だけそのお店で買物ができるという仕組みです。しかし、それが使えるのは1月1日以降。つまり、来年度以降に使えるので、一時しのぎ的な売上げ達成方法ですが、消費者からしてみると嬉しい内容です。しかし、売上げ・利益の平準化も企業としては考えないといけない中、こういったやり方をあまりやりすぎてしまうと、1月の利益がイッキに減ってしまいます。リソースの最適な配分などを考えると、こういうやり方は後で苦しい思いをしてしまいます。

次に見たのは、広告・宣伝です。$1でも1¢でも多くライバル企業より売上げ・利益は多くしたいというのは誰でも思うことだと思います。それゆえ、テレビの広告では、ハッキリと○○社と比べると、ここがこれだけ違う!とハッキリと言っています。え?日本だとこういったのはひっかかったり、配慮したりするはずだが、、、と思うことをこっちでは、ライバル企業名指しでやってのけます。店舗内の商品陳列で見られるのは、(これは日本でもあると思いますが)一般ブランド商品の真横にプライベート商品(日本でいうと、ダイエーブランドだとかイトーヨーカドーブランドとか)を載せて、このブランド商品と比べると、○○%安い!と書いています。ブランド商品を必ず買うという人でない限り、安めのプライベート商品にも当然目がいってしまい、心が揺らぎます。少しでもこの揺らぎに賭けるのが店舗側の戦略です。

前にも書きましたが、あるスーパーでは、他店(ライバル)のクーポンまで使えるとありました。通常であれば、他店より高い場合は、それより安い価格で、、、と表記するお店が多い中、他店のクーポンも利用可能となるとちょっと面白いですよね。これは、明確な差別化になると思います。

他、ちょっと気になっているのは訪問販売です。近所に住む同級生夫妻も人が来たといっていましたが、この時期(だけ?)、急に訪問販売が多くなってきました。売上げ達成のため、色々とやろうと頑張るのは分かりますが、、、私の家の場合、若い兄ちゃん2人がきて、、、ドンドンドンと。ちょっと不審そうに見えたので、対応せず、外の様子だけ見ていたら、唾はいて、隣の家にいきました…。次にきたおじさんも対応しませんでしたが、彼の場合は、外にちゃんと営業用のトラックが置いてあったので、問題なさそうでした。しかしまぁ、訪問販売はあまり通用しないんじゃないかなぁと個人的には思いました。DMの確率もかなり低いです。しかし、マーケティングを考えた場合、それぞれの手法はそれぞれのレベル/領域でその効果を発揮することができるので、リソースを最適に配分して、上手く幅広く万遍なく宣伝・広告をするか、それとも、集中的にターゲット顧客を絞って宣伝・広告するかによって、やり方もかえていかなくてはなりません。そして、最後にその効果を測定することも忘れてはいけません。

私も自分のブログやHPを通じて、読者の測定などをしていますが、どういった記事内容はどの辺の地域の方に読んで頂けているなどを知ることができ、大変勉強になります。

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