2008年12月20日土曜日

ワークで「就職は目的意識ないと」 麻生首相、ハロー若者に(この記事を読んで)

12/20/08(Sat) Global MBA@Thunderbird (サンダーバード MBA)

記事名:「就職は目的意識ないと」 首相、ハローワークで若者に
記事URL:http://www.asahi.com/politics/update/1219/TKY200812190363.html
記事掲載日時:2008年12月20日0時46分

世間がどう思っているかは別として、私は麻生首相が好きです。私は○○派とかにはあまり関心はないので、そういった政治的な感情は抜きにして見ていると、麻生首相の少しでも一般人の視点に立とうとしている姿勢が、時折ではありますが見られるのが好きですね。

今回のこの記事も麻生首相がハローワークにて若者に会話する、、、なんて通常であれば「前代未聞」のことだと思いますが、それでも若者と会話する首相は偉いと私は思います。しか~し、1つだけ(偉そうにスイマセンが)私がコメントをするならば、「目的意識がないと…」と若者に言ってもなかなかピンとこないものがあると思います。政治家を目指す方であれば、明確な目標があり、それを達成するには何をいつまでにどうやって実現していけばいいのかというマイルストーンなどがある程度分かり易いと思います。しかし、私を含む一般の社会人/会社員にとって、明確な目標設定・目的意識がどれだけあるものか。決して皆さんを否定しているわけではありません。しかし、こうしてアメリカにMBA留学に来て感じることは、根本的な教育制度の違い(が唯一の原因とは言いませんが)などが目的意識に対する考え方を作っていると思います。(全てがとは言いませんが)一般的な考えとして、アメリカでは大学に進学する人たちは大きな目的意識を持っています。大学のブランドもある程度は大事ですが、それ以上に大学・大学院で何が学べるかが重要です。そして、その学んだことがどれだけ就職した会社で発揮できるか、また、そういった職種・責任・権限を得られるかもポイントです。アメリカの大学・大学院のシステムは、専門家を育てるような教育だと私は認識しています。一方、日本の教育システムを批判するつもりは毛頭ありませんが、「お受験お受験」と名門校に入学させることばかりに頭がいってしまい、入学後についてはそれほど親御さんも受験する学生も考えてはいないように感じます。日本は入学してしまえば、よほどのことがない限り卒業することはできます(と私は思いますが)ので、猛勉強しなくても済んでしまいます。その結果、しっかりとした将来に対する目的意識を持った学生がどれだけいるでしょうか?あなたや貴方の周りは如何でしたか?私も恥ずかしながら、今と比べると将来に対する目的意識は大分甘かったと思います。日本の大学(大学院についてはよくわかりません)は、専門家ではなく、ジェネラリストを育てるような教育だと私は認識しています。(勿論、違った考え方もあるでしょう)総合的な力は日本人の方が長けていると企業にグローバル企業に勤めながら感じますが、専門的知識ではアメリカの大学・大学院を卒業している人たちの方が長けているように感じます。専門的知識を持っている人たちは、入学時から、「これをやるんだ」という目的がしっかりあります。そうでない日本人は、会社に入社する前はある程度の目的意識はありますが、どうして自分がそれをやりたいのかがあまりハッキリしていません。

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独り言:
長くなってしまいましたが、「目的意識をしっかり持とう」といっても、そういった育ち方にいなかった私たちにそういわれても、素直に「はぃ、分かりました」と応えても、身体・頭は100%理解できていないのではないでしょうか。目的意識をしっかり持つ、目標設定をしっかりする、どうすると目標を達成できるのか、目的・目標意識を持つことがどうしていいのか、をまずは明確に教えてあげる必要があると思います。

学生の方:あなたは将来何になりたいですか?それはどうしてですか?それはどれくらいで実現したいと考えていますか?(○○社で働く、というのは目的ではありません。どういったことを将来やっていきたいのかを考えてみて下さい。このご時世の中、○○社がいつまで存続するかは分かりません。自分がやってみたい領域のプロ(専門家)になることを目標としてみてください)
現在お勤めの方:終身雇用の時代の崩壊は既に始まりつつあります。いつまでも自分の会社、部門、役職にいられると考えるのは古い時代になってきています。外資の参入、海外企業の買収などを通じて、企業の環境もめまぐるしく変わってきています。そんな中、あなたはどのような目標をもっていますか?会社内での目標の他、会社外(個人的な)の目標などはありますか?私も企業に勤めていた頃は、日々の業務に追われていたような気がしますが、これでは、将棋でいうと、コマの1つに過ぎません。会社もそれは望んでいないと思います。自ら目標設定をたて、イニシアチブをとって積極的に行動することで、会社に対する貢献も高まりますし、自分自身を豊かにします。
失業されている方:即仕事を見つけたいという気持ちは私にも分かる気がしますが、それでも安易にどんな仕事にでも手をだしていいとは私は思いません。「つなぎ」という意味で、アルバイトをするなら別の話ですが。1日でもいいので、真剣に今までのご自身の生い立ち、経験、専門性を考えてみてください。自分の強み・弱みは何なのか?どういった成果を遂げてきたのか?(失礼ですが)考えられる失職理由を幾つか挙げてみて、それを次回同じ過ちを起こさないようにする(失敗から学ぶ)ことも重要です。安易に色々な職に手を出しても長続きしなかっがりして、再び職を探すことになります。転職活動も2パターンあると聞いていて、1つは度重なる転職で給料や地位がアップ(↑)していくパターンと、度重なる転職で給料や地位が下がる(↓)パターンです。安易な転職は後者にもなりかねません。少しでもいいので、下線部の箇所について考えてみてください。


麻生首相、引き続き、私たち国民の視点でお願いします!




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