2008年12月8日月曜日

アメリカの大学の学費の現状(所得伸びに追いついていない)

12/07/08(Sun) Global MBA@Thunderbird (サンダーバード MBA)

少し悲しい話ですが、実態はシッカリと伝えておいたほうが良いと思って書きますが、1982年から昨年までの25年間の大学の授業料(学費)や寮費4.4倍(物価調整済)にもなっているということが米公共政策・高等教育センターの調査で明らかになったとか。一方で世帯あたりの収入(中央値)の伸びは1.5倍にとどまっているそうです。両親の収入だけではまかなうことができないので、学生ローンが2倍以上にもなり、ローン残高は7兆9000億円にもなるとか。これが同じペースで続くと、米公共政策・高等教育センター曰く、殆どのアメリカ人は大学教育に手が届かなくなってしまうと警告しています。

日本からもアメリカの教育をと思って毎年沢山の学生が留学に行っていますが、、、今後更に授業料が高くなってくると、そう簡単にはいけなくってしまうのが少し心配です。

日本の実態についてはよく分かりませんが、おそらく似たようなものではないでしょうか。特に少子化が進む中、大学側も生き残りに必死です。色々な施策を考えているでしょうが、それを実行するにしても「費用」が発生してしまいます。その費用の大半は学費からくるでしょう。そうなると、学費を上げる他ない、という結果になってしまいます。日本の場合は、この少子化がボトルネックとなっているといっても過言ではないかもしれませんね。個人的な意見を書きますと、日本は「高技術の国」として世界からも評価されていますが、そういった理由もあり、どこの大学も技術に投資しようとします。しかし、技術に大量投資をしたところで、一見、魅力的ではありますが、技術だけでは「ゆとりのある」、「将来志向である」、「グローバルに通用する」、「日本や世界社会に貢献できる」人間へ成長させることはできないと思います。如何に学生の「心」「身体」「頭(脳)」を鍛える・教育するかがポイントだと思います。特にこの「心」の教育が重要だと私自身思います動機付けがしっかりできていないと、如何に勉強をさせても、学ぼうとする心がないと、脳に入る知識も左から右へとスルーしてしまいます。昔の日本みたいに「ガムシャラ」に「努力する」ことが正解かは分かりませんが、しっかりとした目的意識を持った上で学生には学んでほしいと思っています。そうでないと、学費の無駄ですし、卒業後、会社でも使い物にならず、日本のビジネスレベルの低下にもつながりかねません。

技術に投資する前に、もう少し基礎を鍛える必要があると感じるのは私だけでしょうか。

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