2009年10月4日日曜日

Global MBA的 お薦めの本:「ビジネス数字力を鍛える」【その6】

10/4/2009(Sun) Global MBA@ThunderbirdMBAを活かせ

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第六回目のお薦めの本は、ビジネスマン・ウーマンには避けて通れない「ビジネス数字力」についてです。私達の業務のほとんどは数字を扱うものです。工場では生産管理、営業ではお客様に提案する際にお客様の利益やコストについて、会計・財務では当たり前のように数字は使われていますし、法務や広報でもあらやうるプレゼンや報告資料に「数字」は使われています。数字を使わないで業務を遂行することがむしろ難しいくらいですよね。中には無理して数字を使わなくてもなんとなくなるケースもありますが、数字を使うことでより説得力も増すので、裏付けをするためにも、むしろ使う方がより良いわけです。

しかし、そんな数字も使い方・扱い方を誤ると違った方向に誘導してしまったり、何のための報告だったかを見失ってしまうことにもなりかねません。この図書では、数多くの新しい発見や忘れていたことや、気づかされたことがあります。その中でも1番は、数字やデータを相手に理解するだけでなく、共感してもらうだけでなく、最終的には動いてもらうためのものしなくてはならない、ということ。一見当たり前のことなんですが、なかなか意識できていなかったと大反省です。目的は理解していたつもりが、いつしか資料作成に没頭してしまい、相手に分かり易く伝えることにばかり意識がいってしまい、その次の相手の行動を意識した資料作りになっていなかったことが何度かあることを思い出します。相手に「へぇ~、スゴイね」と資料に感心しえもらうのではなく、「よし、では、この内容で進めてもらおう」と発注、契約、承認に結びつく行為にまでもっていく必要があるわけです。そういった数字の見せ方、伝え方まで最終的には意識しておかないといけないわけです。

さて、この図書に戻りますが、最初は、もっと「数字」の塊の本かと思って身構えていたのですが、そんなことは一切ありません。簿記などのような計算問題がでてくるわけではありません。コンセプチュアルな内容で、「ビジネス数字力」のフレームワークの説明とお考え下さい。(さすが、ビジネススクール教授だけあって)ケーススタディ式になっているので、非常に分かり易いです。数字の計算力ではなく、どのような数字をどのように扱うか、という「考え方」を重視した図書となっています。計算が苦手な方には入門書として素晴らしいと思います。逆に計算が得意な人に対しても、「計算力が優秀」が「ビジネス数字力」とイコールではないことが理解できる内容の本になっているので、お薦めです。

詳細は図書を読んで戴くとして、フレームワークのポイントだけ、ご紹介します。

1.分析の目的をおさえる
   ↓
2.仮説を持ってどんな情報が必要かを洗い出す
   ↓
3.適切な情報を収集する
   ↓
4.分析の際にどんな前提を置くべきか確認する
   ↓
5.集めた情報を加工、計算をする
   ↓
6.目的につながる解釈をする
   ↓
加工結果や解釈をわかりやすく表現する

タイトルビジネス数字力を鍛える (グロービスの実感するMBA)
筆者:田久保善彦
ISBN:978-4-478-00440-1




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