2008年10月27日月曜日

休暇を利用して今年最後の国立公園巡り(2日目)Mesa Verde NP

10/20/08(Mon) Global MBA@Thunderbird (サンダーバード MBA)
(遡って投稿しています)

2日目:Mesa Verde National Park

今週1週間大学はキャリア・ウィークというイベントがあり、いわゆる学内で行われる就職フェアーですね。社費である私には一切関係ないので、1週間のお休みを戴いたのと同じになります。このチャンスを逃しはしません。かねてより計画していたのですが、今年最後のGrand Circleでまわりきれなかった残りの国立公園を訪れる、というのが私たちの計画でした。

この時期、ホテルの向かい側にあるVisitor Centerは既に閉鎖されているため、一人$3で参加できるMesa Verde国立公園(世界遺産)のツアーは博物館での申し込みとなっていました。ツアーは場所にもよるのですが、クリフパレス(Cliff Palace)という遺跡は一人$3支払ってでないと、入ることができない場所となっています。鍵も閉められており、時間になるとレンジャー引率のガイド・ツアーが開始します。他、スプルース・ツリー・ハウスは、夏期(私たちが行った時期もOkでした)は無料で自由に入れますが、冬期は1日3回行われるレンジャー・ツアーに参加しない限り入ることができないそうです。私たちはこの2箇所しか行きませんでしたが、十分に楽しめたと思います。他にも半日間かけてレンジャーがガイドしてくれる有料ツアーなどもあるようですが、おそらく一般的なのは、一人$3で気軽に入れるツアーなどではないでしょうか。詳細は、Visitor Center(今の時期のように閉鎖されている場合は、博物館)で確認してみてください。

さて、この$3のツアー(1時間程度)ですが、先着順ということをガイドブックで読んでいたので、朝一番に行こうと決めていました。博物館の開館が8時、ツアーの開始が9時からでした。そのため、極寒の中、早朝に起き出発したわけですが、やはり「早起きは三文の徳」というだけあって、いいことがありますよね~。出発前には面白い「クラゲ雲?」が私たちの目的地の方向から歓迎してくれているようでした(写真)。きっと何かいいことがあるのかもと二人して話しながら進んでいくと其の通りでした。雲の次に私たちを歓迎してくれたのは、動物たちでした。まずは車を走っていると、立派な角があるミュール鹿(写真)が草を食べていました。車を止めて妻が写真を撮ろうとすると、こちらを向いてカメラ目線!(実際には、妻曰く耳を真っ直ぐに上げている場合は、警戒している証拠だそうです。ちょっと悪いことしたなぁと思いつつ、いい写真が撮れたと思います)

それからまた少し走っていると、今度は違う種類の鹿(写真)の家族の姿が…。(ミュール鹿の雌なのでしょうか?ちょっとわかりません)車道のすぐ脇にいたので、私たちの車が近くを通るとかなり警戒して、妻が窓ガラスを開けると逃げる体勢をとっていました。美味しそうな緑の草が無くなってきているこの時期、彼らは一体何を食べているのでしょうかね?と、言いながら車を進めていると、今度は、野生の馬がいるではないですか?えええええ??という感じでした。野生の馬がいること自体信じられませんでした。後でレンジャーに聞いてみると、地元のインディアンが所有する馬ではあるそうですが、牧場にいるような、柵に囲まれている場所で飼われている馬ではなく、国立公園に放し飼いしている馬だそうで、ほぼ野生と言っても過言ではないでしょう。

博物館には開館直後に到着したせいか、まだお客さんは0人。入館した際、受付のお姉さんもレインジャー達とおしゃべりを楽しんでいて、私達が入ってきたことを少し驚いていました。そんなに朝早いんでしょうかね・・・?(後から色々と考えると、この時期にして、この早朝に行動をする人はそれほど多くないのかもしれません)博物館で少しゆっくりしていると、いつの間にか8時半になっていたので、$3のツアー券を買って、すぐに車で15分位かかるCliff Palaceの方向へ向かいました。Cliff Palaceに行くには、途中の道を左に入るのですが、左折して1マイルくらい行った所でしょうか。またしても動物に遭遇しました。と、いうより動物に取り囲まれていたような感もしたくらいです。最初に発見したのは、七面鳥(Turkey)です。道のすぐ脇で必死に「コッコ~ォ!」言いながら何かを食べていました。5,6羽くらいが朝から(鶏のような)うるさい音をたてながら空腹感を満たしているようでした。(同時にこちらの空腹間が余計に大きくなる一方でしたが[笑])写真を撮って車を少し進ませると、目の前、両脇に鹿も朝御飯を美味しそうに食べていました。少し遠くから撮ったのですが(写真)、逃げそうにないので、ちょうど車が真横に来た頃、今度は私の方の窓を開けて近くで写真を撮ろうと試みようと、、、、。でも、、「アッ!」と気付いたら、先ほどまでは車一台いなかったのに、運悪く、レインジャーの車が…。レインジャーについて詳しくは分かりませんが、私が思うには、単なる案内をしたり、土地に詳しいレインジャーと逮捕権のあるレインジャーと大きくわけると2タイプにわけることができると思います。車の車両からして、このレインジャーは後者であると判断し、ここは道の真ん中で駐車して鹿の写真を撮るのは諦め、そのままCliff Palaceへ向かうことに。妻は、あのシャッターチャンスを逃した~!!と残念がっていましたが、私はレインジャーに止められて違反キップを切られることも想定していたので、それから逃れられて良かったと一安心していました。いずれにせよ、動物がこんなにも近くにいたのは、早朝に出発したからだと思います。ここは朝型人間にとっては嬉しいことです。

動物の次の「得」は$3のツアーでした。$3位なので、実はそれほど期待していませんでしたが、9時前になっても誰も集まってきません。(キャンセル???)嫌な予感がするなぁと思っていましたが、、、9時ちょうどにレンジャーが一人来ました。彼も私達も「え?これだけ?」という顔をしていましたが、5分待ってみても他に誰も来ませんでした。そうなんです。寒い時期の朝一番のツアーだったからなのか、他にツアーを申し込んでいる旅行客がいなかったので、私達のプライベートツアーとなりました。「You guys are really lucky!! Usually, we have up to 60 people in 1 tour」と言われ、最大60人位集まるツアーなのに、今回は私達2人だけと聞いて、「早起きして良かったぁ」とあらためて思いました。

ツアーに行く入り口のゲートの鍵を開けて、ガイド(レインジャー)のおじさんが私達を引き連れて遺跡へと案内してくれました。写真でどれだけ臨場感が伝わるかは分かりませんが、ここCliff PalaceはMesa Verdeの中でも最大級の遺跡箇所で、多くの家族が集まって暮らしていたところです。説明を聞いていると、この遺跡は短期間で作られ、また、(確か)100年前後くらいしか使われなかったようです。食糧難、水不足などから、他の地へ移住していったという話になっています。かなり正確な時期を言っていたので、どうしてそこまで分かるのかと訊ねたところ、使われていた木の幹などから年代がわかるそうです。木の幹を見て、其の頃、水不足だったことなどもわかるそうで、現在でも考古学者などの研究者の研究は続いているとか。

レインジャーが特に説明していたのは、Kivaという丸い部屋ですが、これは宗教的儀式をやるために作られたものだそうで、1家族に1つ必ずありました。寒い季節などは、ここを家族の憩い/寝室にもしていたそうで、暖房システム(暖炉)も完備されていました。2人だけたったからなのか、立ち入り禁止という区域の中にも少し入れてもらい、奥の方を見ることができました。途中、キツネの糞が落ちていて、ここは俺の縄張りだと主張するかのように定期的にこの位置で糞をしていくそうです。他にも、ついこの間まではなかったとうもろこしの食べた後(化石化)が地面の上にあり、これは、おそらくリスが土の中から掘り起こしたモノだろうと言っていました。

一部考古学者たちによって修復された部分もありましたが、多くは手付かずの良い状態のままでした。

45分位経ってから、次のツアーにくる観光客が集まり始めていました。次のツアーは私達2人だけというわけではなく、10人くらいはいたでしょうか。(距離がそれほど離れているわけではないので、よく見えます。ツアー開始場所は崖の上で、遺跡は崖の真下に位置しています)

ツアーの最後はレインジャーの生い立ちを聞いたり、日本について質問をされたり、これからの予定について相談したりしながら、出口(崖の上)に到着しました。朝早く起きるのはちょっと辛いかもしれませんが、早起きすると(きっと)いいことがあると思います。皆さんも是非早起きを!

ツアーが10時過ぎに終わり、朝食を済ませていなかった私達は博物館へ戻りました。博物館の斜め前にお土産屋さんとカフェテリアがあり、ここで朝食を。ここで食べたNavajo Tacosが意外と美味しかったことを今でも覚えています。ちょっと残念だったのが、晴れ男・女である私達ですが、この時は外が急に暗くなり雨が…。今まで2人で旅行して雨に降られることは滅多にない(ホテル/車中は除く)のですが、ちょうど降ってきてしまいました。それゆえ、少しお土産屋さんでも時間をつぶしていると、雨もひいてきたので、博物館に戻って、中を回って、次の遺跡(スプルース・ツリー・ハウス)へ。ここは、博物館の真後ろにあって、気軽に訪れることができる遺跡です。そのため、観光客が沢山いましたねぇ~。Cliff Palaceとは大違いでした。

世界遺産メサベルデ国立公園の旅の次はアーチーズ国立公園です。お昼過ぎにメサベルデ国立公園の観光を終え、次なる目的地Utah州のMoab市に向かって移動します。

Moab市では2泊するので、安いホテルでもいい評価の所にしようと考え、Expedia.comにある口コミ評価をチェックしたところ、La Quinta Innが最も評価が高かったです。コメント通り部屋も広く、モーテルにしては、トイレと手洗い場所がセパレートになっていたりして良かったですね。夕食は、近くのBest Western横にある中華を…。味はまぁまぁという感じでしょうか。

番外編:
下の写真は、博物館にあった当時の姿を模型にしたものです。5つの時代にわけて模型がありましたので、順番に写真を載せます。

①                 









































<3日目へ続く>

独り言:
前にも富士山の有料化についてのニュースがあったときにコメントしましたが、アメリカの国立公園は全て有料です。州立公園は国定公園も有料です。こうすることで、運営・維持費に充てることができ、公園自体も綺麗に保てていると思います。国立公園に来るとゴミが少ないことに気付きます。日本も富士山などは有料にしていいと思います。 と、いうことをここでは中心に書きたいのではなく、1つ面白いことを発見しました。町の中で車を走っていると、信じられないことに、当たり前のように車の窓からゴミを捨てる人をよく見かけます。人間として恥ずかしいですよね。アメリカにいる全員がやっているわけではないですが、それでも、そういう行為をしている場面をよく見かけます。でも、こういう人って、国立公園にはあまり来ないんですよね。心が汚い人たち(と、決め付けた言い方は良くないですが)は国立公園(自然)の良さを理解していないのか、滅多に見ることがありません。 町ではゴミを投げ捨てる人が普通にいるのに、国立公園ではそんな人がいないのは何故なのでしょうかね。有料だから?国立公園だから?どうすれば、この町でゴミを投げ捨てている人たちのマインドセットを変えることができるのでしょうか?色々と考えてしまいます。

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